Life In The Fast Lane/The Eagles

何気なくTVで洋画を見ていたら、あまりのくだらなさに怒りがこみ上げてきた。いわゆる「femme fatale」を扱った映画に陳腐な物が多いのは、一体なぜだろうか?世の中、そんなに甘くないぞ!でも、そんなバカバカしい映画のおかげで、しばらく鈍くなっていた喜怒哀楽の感覚が、また戻ってきたことに感謝しなくては。やっぱり、感情をはっきり表わしてこそ、自分らしいと思うから。
さて、私の好きなものの1つに、F1中継観戦がある。10数年前に何気なく見始めたのがきっかけだが、当時のヒーローAyrton Sennaの非業の死以後も、ずっと見続けている。そのSennaが亡くなったイモラ・サーキットで今日サンマリノ・グランプリが行なわれた。何よりも驚き、うれしかったのは、予選で初めてポール・ポジションを獲得したJenson Buttonが、遂に2位入賞したこと!過去2回のGPで3位に連続入賞して以来、絶好調なのは、単にHONDAのマシンのおかげだけではないだろう。Senna亡き後、Mika Hakkinenとの闘いに勝ったMichael Schumacherが、今も驚異的な強さを見せるF1界だが、そろそろ新たなスターが台頭してほしいと誰もが思っているはず。そんな中、フィンランド贔屓の私は、まず、Hakkinenの後を継ぐKimi Raikkonenに大いに期待していたけれど、Hakkinen同様、マシン・トラブルの不運続きで、見ている方もストレスがたまる。そんな時、Buttonの快挙で、思いっきりスッキリした。2000年にデビューした時から、密かに気になる存在だったけれど、毎年着実に力をつけ、今年度の成長ぶりは特にめざましい。HONDAのマシンがPPを獲得したのは何と12年ぶり!当時のドライヴァーはSennaだった。その彼が亡くなってちょうど10年になる今年、同じHONDAのButtonがPPを得たのだから、何らかの因縁を感じずにいられない。中継の合い間に映るSenna銅像を見ていると、涙が出てきた。
さて、そんなSennaに捧げるのが今日のタイトル・ソング(歌詞はあんまり関係ないけど)。Eaglesを1度だけ見たのは、大学3年の夏、初めて渡米した時、私にとって最初で最後の大がかりな野外フェスティヴァルでだった。前座は解散直前のLoggins&MessinaとLinda Ronstadtという豪華な顔ぶれ。さらにその前に、スペシャル・ゲストとしてRenaissanceが登場したのは、ビックリ以外の何ものでもなかった。でも、聴衆のほとんどに、その存在が認知されていず、気の毒というしかなかった。