Living In The Moment/Jorma Kaukonen

今日はJormaの67回目のバースデイ。あえてこうして日記に取り上げるのは、意外や意外、<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20041223">3年ぶり</a>!
以前は、更新されるたびに欠かさず読んでいた彼のオンライン日記も、最近は、忙しさにかまけて、時々ざっとまとめて眼を通すだけになっている。
その内容は、春に出たニュー・アルバムさながら、ますます内省的なものとなる一方で、数年前に発覚した隠し子Zack(10歳)との対面が引き金となり、それまで潜んでいた父性に目覚めたらしく、遂に今年、香港から1歳半の養女まで引き取って、せっせと子育てに励む様子も書かれている。さすがにこれは、母性本能というものをまるで持ち合せていない私の理解の範疇を超えている。
それはさておき、そのニュー・アルバムが届いた時に書いた自分の日記を、改めて読み返してみた。珍しく、<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20070319">1日</a>では書ききれず、<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20070320">2日</a>にわたって書いている。
毎年この時期になると、音楽ファンの多くは、その年に出たアルバムの中からBest10を選んだりしている。でも、昔も今も、感覚だけを頼りに音楽を聴いている私には、まじめな分析や的確なレヴューは一切無理だとわかっているので、あえて試みたことはない。
そもそも、今年下半期のアルバムは、仕事に追われていたせいで、まだほとんど手に入れていないのだし(かろうじて、Levon Helmのみ入手済みなのは、早くから予約しておいたおかげ)。そこで、あえて上半期のラインナップから、お気に入りを選ぶとすれば、当然、上述のJormaの『Stars In My Crown』が入る。そして、それ以上に聴き込んだのがGurf Morlixの『Diamonds To Dust』。タイミング良く初来日も果たし、素晴らしいステージを披露してくれたので、しばらくの間、Gurf熱に浮かされるほどだった。
2人共、アルバムの中で「生」や「死」を取り上げているせいか、それを聴く私までシリアスな気持ちにならざるを得なかった。考えてみると、彼らより少し前に出たElliott Murphyの『Coming Home Again』にも、よく似たものが感じられた。尤も、彼らに限らず、歳を重ね身内や仲間を何人も失くしてきたミュージシャンなら誰でも、多かれ少なかれ、似たようなテーマを取り上げたくなるのだろうけど。そういえば、Eric Andersenも、2000年以後、その傾向が強いアルバムを立て続けに数枚出していたっけな。