Party Girls & Broken Poets/Elliott Murphy

気まぐれな天気の1日だった。最高気温は午前2時頃の6.6℃で、夕方6時半にはすでに0.9℃まで下がっていた。雪は朝からずっと降っているけれど、ふわふわとしたぼたん雪のため、少しも積もらない。何の気力も失せるほど寒い日が続いているのだから、せめて積もって、眼だけでも楽しませてほしい。
そんな時、ヨーロッパのコアなElliott Murphyファンから、You Tubeに古いライヴ映像がアップされたという知らせがあった。なんと、81年にスウェーデンの音楽番組に出演した時のものだった。
関連映像をチェックしていると、「Cheap Trick Party1978」というタイトルを発見!「一体どうして、Cheap TrickのパーティにEMが?」といぶかりながら、30分にもおよぶその映像を見始めた。
78年といえば、当時、本国ではまだほとんど無名同然のCheap Trickが初来日し、武道館ライヴを皮切りに、異常なまでのブームを巻き起こした時期と重なる。映像は、その帰国後に行なわれた凱旋記念パーティの様子だった。全編にわたって、Susan Blondという女性(その名に反し、ブロンドではなく黒髪)がインタヴューを仕切っている。どこかで見たような顔だけれど、名前を認識したのはこれが初めてだった。メディア界では有名な人らしく、そのざっくばらんな様子は、見ていて気持ちが良い。
Cheap Trickは、一癖も二癖もありそうなコメディアン風容貌の2人と、ブロンドとブルーネットのきれいどころ(?)が2人という異色の4人組で、日本で大受けしたのには、単に音楽面だけでなく、そのヴィジュアル面も大きく影響していたと思う。でも、私はさほど興味がなかったので、今回の映像も、EMの出番だけが気になった。なのに、わずか1分ほどの出演だなんて・・・。
Susanは、EMだけでなく、パーティの雑踏の中で見つけたゲスト陣に、次々にマイクを向けていた。David JohansenやJohn Cale、さらにはLinda Blairまで。Lindaといえば、その数年前に『エクソシスト(The Exorcist)』で一躍有名になっていたけれど、当時から多くのミュージシャンとの交流が噂されていた(『ML』誌に、Lynyrd SkynyrdのGary RossingtonとAllen Collinsに囲まれているモノクロ・グラヴィアを見てうらやましく思ったのを記憶している)。この時も、ハイテンションではしゃぎまくっていた。
30年も前のこんな映像が今頃見られ、しかも、その中にEMの姿まであるなんて、ありがたい以外の何ものでもない。さらに、その2年前にSusanがEMに独占長編インタヴューを敢行している映像まで見つけ、しばし、それに見入ってしまった。