木枯らしに抱かれて/The Alfee

昨夜遅くから雨と共に強い風が吹いていると思ったら、ちょうど日付が変わった頃に、大阪でも木枯らし1号が観測されたらしい。確かに、室内で音を聞いているだけで雨が飛び散っているのがわかるほど、物凄い勢いの風だった。でも、一夜明けると、昼間はそんなに寒くはない。
夜になってちょっとTVをつけたら、お隣りの国から来日中の私の苦手な某俳優のファン気質について特集されていた。少ししか見なかったけれど、彼の典型的なファンのお気に入り映画は『小さな恋のメロディ(Melody)』と『愛と青春の旅立ち(An Officer&A Gentleman)』、好きなマンガは「キャンディ・キャンディ」と「ベルサイユのばら」だとか。そりゃあ、私が彼にハマらない理由がよくわかる。『小さな〜』はリアルタイムで見たけれど、何だかシラけたし、Rechard Gereは好きだけれど『愛と青春の〜』はなぜか見ていない。また、「一番嫌いな少女漫画は?」と尋ねられて、真っ先に名前があがるのが「キャンディ〜」だ。基本的デッサンをまったく無視したあのペンタッチが許せないし、ゴテゴテと趣味悪く飾り立てたヘアスタイルやファッションは不気味だ。一方「ベルサイユ〜」は、連載当初から最後(&番外編)まで全部読んでいる。でも、オスカルにもアンドレにもフェルゼンにもハマらなかった。唯一気に入ったのがサンジュスト。「革命の大天使」とも呼ばれた実在の人物Louis Antoine Leon De Saint-Justを、かなり美化して描いていた(現存する肖像画を見ると、ずいぶんイメージが違ってショックを受けるけど)。この長編の中で出番はほんの少しだったのに、一番インパクトがあった。当時から、私はマイナー好みだったんだろうか。そういえば、オスカルやアンドレに夢中だった幼馴染みは、それ以前は「エースをねらえ」に夢中で、私よりスポーツ音痴なのにテニス部に入っていた。また、タカラヅカで「ベルサイユ〜」(お馴染みの略称を使うのは恥ずかしい)が上演されると、そのままタカラヅカ狂と化していた。私の両親がうらやましがるような、とても素直な性格のいい子で、大学を卒業すると、すぐにお見合い結婚し、まさに孝行娘の鑑だった。もしかすると、彼女のような人が今頃再び目覚め、大騒ぎしているのだろうか?
タイトル・ソングは、小泉今日子ヴァージョンの方がずっと有名。でも、彼女は歌がヘタすぎるので、この曲を提供した高見沢がいるアルフィー・ヴァージョンで。