Late November/Sandy Denny

仕事に取りかかる前に、食料品の買出しに出かけたら、野菜がずいぶん安くなっていた。あんなに高騰していた白菜もキャベツも1玉\200を切り、平年の価格に戻っていた。大いに喜ばしいことだけれど、今は買わない。ゆっくり調理する時間がないから。というより、時間がある時でさえ、野菜を1玉買うと、全部使い切るのが大変だ。いつぞやは、大根を1本買って、使い切れない部分をしばらく置いていたら、どんどん成長してきれいな白い花が沢山咲いたので、食用ではなく観賞用になってしまった。
それにしても、何かを購入する際、無意識のうちにCDや本の価格に換算している自分に気が付いた。たとえば、昨日、取れたボタンをつけるために、慌てて買い求めたソーイング・セットは\500もした。おかげで、安いCDなら1枚買えるのに!と悔しがった。いつも知らないうちに手に入るソーイング・セットが、そんなに高価だなんて思いもしなかったから。かといって、たとえ飾りボタンであろうとも、そして、誰にも気付かれないまま帰宅できるとわかっていても、1個取れたままでいるなんて耐えられなかったので、泣く泣く購入したというわけだ(そんなに気になるのなら、どうして外出前にチェックしなかったのか?ということになるけど)。
野菜の価格を見ても、つい「\100均一の古本○冊分」という計算をしてしまう。要するに、普段そういう物に一番お金をかけているということだろう。裏を返せば、実に安上がりな生活をしているということになる。
ところで、タイトル・ソングにもあるように、すでに11月下旬だというのに、今日もまた暖かい。エアコンのない居間では、まだオイルヒーターを出していない(厳密には、まだ「出せない」と言うべきだろうか)。ヒーターをしまっている押入れの前に、色々な物を置いてあり、押入れが開けられないというのが現状だ。夏に扇風機を出す時も、同じようなことになった。幸い、今はまだ暖かいからよいものの、週末には寒波が襲うと言われているので、どうしようかと悩んでいる。仕事が終わるまでは、押入れを開けるのは無理な気がするから。それまでに、どうしても耐えられなくなったら、ずっと仕事部屋に籠っているしかない。
タイトル・ソングをピアノの弾き語りで歌うSandy Dennyの映像を、少し前に頂いた。BBCの1971年物映像だ。韻を踏んだ歌詞が、物哀しげなメロディによく合い、彼女の声がさらにその効果を上げている。