No More Country Girls/Dinosaurs

昨日Dinosaursの『Friends Of Extinction』が届いた。安くなるのを待って買い渋っていたけれど、Spencerが亡くなったのを機に、ついに購入を決めた。発送通知が届いてから到着まで2週間近くかかるなんて遅い!と思っていたら、消印がフランスになっていた。アメリカの業者に頼んだのになあ。
このアルバムは、すでにドイツ盤を持っていたものの、今回はライヴ録音も加わり、2枚組となっている。タイトル・ソングは、そのボーナス・ディスクに収録されているブルーズ・ナンバー。つい先日、私は「シティ・ガール」ではなくて「カントリー・ガール」だったと言った矢先に、こんなタイトルを見るとちょっと悲しくなる。でも、作ったのはCipollinaでもSpencerでもなく、Papa John Creachだから、まあいいだろう(って、一体何が?)。ライナーを読むと、彼はCipollinaが89年5月に亡くなった後、Dinosaursに加わるようになったとされる。Dinosaursだけでなく、Fish & Chipをはじめ、いくつかのバンドでCipollinaと活動を共にしてきた元Country Joe & The FishのBarry Meltonは、相棒を失って以来、すっかり打ちのめされた気分になっていた。そして、しばらくの間Dinosaursとしてプレイを続けることができなかったという。そんな時、キーボードのMerl Saundersが、自分とウマの合うPapa Johnを仲間に加えることを提案した。そしてリハーサルを行ない、Papa Johnが自由奔放にヴァイオリンを操る姿は、Cipollinaがギターを持ったとたん、まるで何かに憑かれたかのように、人が変わってしまうのと同じなので、一緒に活動することを決めたと言われる。従って、Papa Johnが参加し、89年8月12日にレコーディングされたこの曲では、残念ながらCipollinaのギターを聴けないということになる。ちなみに、この曲が最初に紹介されたのは、Papa Johnの2枚目のソロ・アルバム『Filthy』だった。1stアルバムは、参加ミュージシャンが超豪華(David Crosbyの1stアルバム同様!)だったので持っていたのだけれど、2ndはなぜか買いそびれていた。Tunaも1曲だけゲスト参加しているのに、メインはZuluという独自のバック・バンドが担当していたので、結局、買うには至らなかったのだと思う。今ではほとんど入手不可能なので、ひどく後悔している。ちなみに、このZuluのギタリストKevin Mooreとは、今やすっかり有名になったKeb' Mo'のことだ。当時、まだ20代になったばかりだった。