Ballad Of An Outlaw Woman/Anne McCue

うっかりしている間にF1グランプリが開幕。このところ毎年レース数が増えているため、開幕日時もどんどん早まっているようだ。
正直に言うと、ここ数年、Michael Schumacherフェラーリのブッチ切り天下が続いているため、以前はあれだけ夢中だったTV観戦がずいぶんおろそかになっている。Schumacherは好きでも嫌いでもないけれど、ほとんど番狂わせもなくあれだけ勝ち続けると、毎回レースを見る楽しみがなくなってしまう。というわけで、以前は、眠い眼をこすって深夜の放送に釘付けになったり、録画したものを一切早送りせずに見ていたのに、今では、昼間中継される時しか見なくなっている。ただし、たまたま今日はちょうどそんな日で、しかも開幕戦だから、見ないわけには行かない。
でも、予選順位さえろくにチェックしないまま見始めたので、そのスターティング・グリッドのラインナップに驚いた。ポール・ポジションや、フロント・ロウの常連の姿がほとんど見えない。これは一体どういうこと?そういえば、今回から2度の予選の「合計タイム・システム」が適用されることになったというけれど、そのことが影響しているのだろうか。何しろ、フェラーリマクラーレンメルセデス、さらにはホンダの姿ははるか後方にあり、トップ3がルノートヨタ、ウイリアムBMWという、やや意外な顔ぶれだったのだから。トヨタといえば、大幅改修工事が終了した富士スピードウェイの実質的オーナーらしい。そして、まもなく契約が切れ、老朽化もひどいという鈴鹿に代わって、日本グランプリの開催を目論んでいることもあり、今年は、Schumacher兄弟の弟、Ralphをドライヴァーに引き抜いたりして、その意気込みを見せている(ただし、予選で2位になったのは、Ralphではなく、Jarno Trulliの方だったけど)。で、最終結果は、そのトヨタも大きく後退し、結局、1位と3位をルノー勢が占め、間にフェラーリが割り込むという形になった。といっても、2位はSchumacherの巻き返しではなく、セカンド・ドライヴァーのRubens Barrichelloだった。いきなりこんな番狂わせがあると、ちょっと楽しい。そういえば、レギュレーションの変更で、タイヤ交換ができなくなったことも、今後、どのように影響するのか気になる。こんな風に期待するのって、正統派F1ファンから見れば、ずいぶん邪道?
ところで、開幕戦が行なわれたオーストラリアにちなんで、タイトル・ソングはオーストラリア出身のAnne McCue。大好きなKasey Chambersでもよかったんだけどね。