Be True To You/Eric Andersen

間違い電話で起こされた。1〜2ヶ月に1度必ずかかってくるおばあさんから。「ハセガワさんですか?」「いいえ違いますけど」といつも同じ問答。今度かかってきたら、ジョークで「はい、キョウコです」って答えてみようかな。でも、おばあさんにはわかってもらえないだろうな。
そんなことより、昨夜から雨がやまず、1日中家に居た。午後から、まるちゃんお薦めのGerry Lockranを聴き始めたら、どことなくJormaにも通じるアコースティック・ブルーズが次々に流れ、止められなくなった。オフィシャル・サイトを調べると、インド生まれで、父親はイギリスとアイルランドとインド、母親はスコットランドとインドの血を引く人だった。そのことは、アルバム・ジャケットの写真を見てもよくわかる。父親の死後、イギリスに移り、ティーンエイジャーになった頃、フォークやブルーズの世界に引き込まれて、音楽活動を始めるようになったらしい。ところが、13枚ものアルバムを出したにもかかわらず、比較的マイナーな存在のまま、87年に持病の心臓発作で亡くなっている。もし、まるちゃんに教えてもらわなければ、きっと一生知らずにいたミュージシャンに違いない。そう思うと、こんな情報過剰社会でも、まだまだ知らないことだらけだというのを痛感した。
夜になって、mixiの自己紹介欄の写真を、あれこれ取り替えて遊んでいた。今までは、JAに加入前のJormaの写真を使っていたけれど、気分転換したかった。それで、Munchの『マドンナ』の版画をトップに使ったら、最近ご無沙汰だったmさんから「まるで死神みたい」というお言葉が届いた。「ただの気晴らし」と答えたら、すぐに、「気晴らしでも、もうちょっと可愛らしいのにしたら」という返事が。自分では気に入っていたものの、周囲から見ると、そんなに暗いイメージなのかと弱気になった。普段は「好きな物は好き!」「嫌いな物は嫌い!」と、かなり強気なのに、mさんに言われると何となく弱い。1年半ほど前に、初めてお眼にかかった時も、初対面にもかかわらず、容赦なくキツい言葉を浴びせられた。でも、あの頃の私を見れば、誰だってそう思うはず。それを、見て見ぬフリをしたり、お世辞でごまかしたりはせず、ズバっと斬ってくれたのはありがたかった。mさんに限らず、とにかく何でもズバズバと指摘して下さるのは大歓迎!相当打たれ強いと自覚している。そう思うのは、私自身もまた、お世辞や社交辞令を言うのが苦手で、つい何でも馬鹿正直に口走ってしまうからなのかもしれない。