Venezuela/Rita Connolly

日記のタイトル・ソングを選ぶ時、たいていは、その曲名(または歌詞の一部)やミュージシャンが内容に即している場合が多い。あるいは、まったくの駄洒落や、ちょっと考え込まないと、すぐには関連性が思い浮かばない連想ゲームのようなこともある。なるべく何らかのコメントをすることにしているけれど、たまに、スペースの関係で何も言えない時もある。そんな時は、適当に察してもらうしかない。
で、今日は直球勝負。たまたま、『アンビリーバボー』2時間スペシャルを見ていたら、ここ10年間のミス・インターナショナル輩出国第1位に輝くのはヴェネズエラだと言っていたから。そして、美女がそれだけ多い理由が、色々と分析されていた。中南米といえばたいていどこでも、白人・黒人・インディオの複雑な混血が多く、それがエキゾティックな容姿に反映されている。にもかかわらず、特にヴェネズエラが断トツなのは、小さい頃から女性に対する美意識が高く、美しくなることに力を注ぐかららしい。でも、これは裏を返せば、国の貧しさの現われのような気がする。また、美しさを売り物にしなければ社会進出が困難(これは言いすぎ?)だというのは、女性の地位の低さをも物語っている。とはいうものの、それなら中国はどうなるのだろう?かつては女性も人民服を着て、ほぼノーメイクで髪を振り乱して男性と対等に社会に出ていた。ところが、国の内情が変わり経済が発展するにつれて、女性がどんどん華やかになっている。数年前には、どこかの機関がスポンサーになった全身整形の女性が話題になっていた。そして今では、整形美人コンテストさえ行なわれているという。これは、長年に渡って美しさをアピールすることを抑圧されていた反動によるものだろうか。
実を言うと、私は幼い頃からフェミニスト(英語本来の意味において)で、いわゆる「ミスコン」には疑問を抱いている。そのくせ、どういうわけか、きれいな女性やかわいい女の子を見るのが大好きときているので、我ながら大いに矛盾していると思う。でも、それは女性に限ったことではなく、世の中にあるきれいなものなら何でも好きという意識がベースになっているにすぎない、と言い訳しておこう。
タイトル・ソングは、文字通り、ケルト系女性シンガーの曲が色々と集められたコンピCD『Celtic Woman』に収録されている。その中で一番好きなのが、アイルランドから遠く離れた国をタイトルにしたこの曲。単純な私には、こんなマイナー・コードのメロディはたまらない。