Win My Train Fare Home/Robert Plant

自分を含め、獅子座生まれの知り合いやミュージシャンは数多くいるけれど、そのトリを務めるかのように、今日はRobert Plantのバースデイ。でも、いくつになったか知らないのだから、ここでもまた、いいかげんなファンぶりがバレる。
まさに獅子座の象徴で、ライオンの化身のようにも見えるPercy(「Robert」ではなく、ついこう呼びたくなる。ただし、長い間、彼がなぜそう呼ばれているかということすら知らない)は、私にとって、ミュージシャンとして「微妙な」、というより、「独特の」位置付けにある。多分、彼と同じような存在は、他には考えられない(しいて言えば、Mick Jaggerぐらいかな)。私の中でロック・ヴォーカリストとしての彼は、文句なしにBest5内に入る。そのくせ、すべてのアルバムをきちんと聴いているかといえば、決してそんなことはない。ソロ・アルバムに到っては、まともに聴くようになったのは、趣味の良い選曲のカヴァー・アルバムとして惹きつけられた『Dreamland』以降だから、ほんの数年前からにすぎない。そして、最盛期のあの見事なまでに麗しいステージ上の姿も、絶賛はすれども、実を言えば、決して、私の個人的な好みとは言えない。でも、「好み」か「好みではない」かということを超越して、人の眼を惹きつける強力な魅力があることを否定できない。あれほど絵になる人がいただろうか(「いた」と過去形になっているのが、悲しいけど)?あの威風堂々とした華やかさには、Mick Jaggerですらかなわない。『The Song Remains The Same』の映画で、コスプレで王子に扮してお城にとらわれた王女を救い出しに行くシーンは、プロの俳優でさえ、これほどハマリ役はいないのではないかとさえ思われた(それに比べて、王女役の女性には、古典的な美しさも気品も感じられず、とても残念!)。贅沢を言えば、あの撮影をするのが、それよりさらに5年前だったなら・・・ということぐらい。
さて、タイトル・ソングは『Dreamland』より。このアルバムは、その年に買ったニュー・アルバムの中で一番!と言えるほど気に入っていて、最近の私には珍しく(何しろ、聴くものが多すぎるので、自然に、へヴィ・ローテイションは少なくなりがち)、何度も何度も繰り返し聴いたものだった。アルバムのどの曲も捨てがたいけれど、このブルーズ・ナンバーの色っぽさといったらもう・・・。
それに比べると、今年の春に出た最新アルバム『Mighty Rearranger』は、まだまだ聴く回数が少ない。それでも、タイトル通り「mighty」なパワーが感じられる。