Black Queen/Stephen Stills

考えてみたら、昨日のRobert Plantに引き続き、今日も古い友人のバースデイだった。彼女との出会いも、不思議な偶然だった。初来日時のDylanのチケットを買いに並んだ時、知り合いになった。その時のことは、<a href="http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=435022&log=20040506">以前</a>少しふれている。実は、その時彼女がアルバムに入れていたAllen Collinsの写真は、彼女自身が撮ったものではなかった。彼女もその場に居合わせながら、シャッターを押したのは、もう1人の女の子だったらしい。当時、彼女達は、来日ミュージシャンの写真を撮ることに夢中になっていたという。私なんて、コンサート会場に行ってステージを見た後、そのまま帰宅というお決まりのパターンだったのに、何たる違い!ただし、名誉のために言っておくけれど、彼女達は決してグルーピーではなかった。単に、写真を撮って楽しむだけ。それでおしまい。人それぞれ考え方が違うので、グルーピーを否定したり、非難するつもりはないけれど、少なくとも、私にとって、グルーピーとは、心情的に自分と相容れないものをもっている人達だと思うし、実際、友人や知人にそういう人は1人もいなかった。
そして、私が渡米してからまもなく、これまた偶然に、彼女も渡米して専門学校に通うことになった。私はラグーナ・ビーチで彼女はバークリーだったので、休暇中に飛行機に乗って会いに行った。それどころか、仕事をやめてからしばらく居候させてもらったほどだった。ところが、一緒に見に行ったJim Messinaのコンサートで、彼に熱を上げてしまい、また別の友人とサンタバーバラまで彼を追いかけ、何とそこに住み着いてしまった。その後、帰国後もしばらく連絡を取り合っていたけれど、いつのまにか疎遠になっている間に、大病を患ったという話を耳にした。幸い、今は完治し、たまに近況を報告し合うようになったけれど、もはや彼女の音楽に対する情熱は失われたようだ。手術後、病室のTVで無意識に見ていたのがワールドカップ・フランス大会の中継だったという。どん底の精神状態だった彼女を救ったのは、サッカー。特にアズーリの面々だった。彼女にとって、まさしく、救いの女神ならぬ、救いの白馬の騎士達だった。そして、今やそれが高じて、セリエAを中心とした欧州サッカーに関するフリー・ペーパーを編集するまでになった。常に、何かに夢中になることに生きがいを感じる人なんだろう。タイトル・ソングは、彼女のかつてのアイドルの曲。最近、ニュー・アルバムも出たらしい。