Eternal Flame/Tomoya With 3T

日記を始めて以来、毎日のタイトルに用いる選曲が、何となく普段の自分らしくないなと思う。昨日のWZにしても、選ぶべき曲が違うんじゃないの?と突っ込みたくなるが、内容とのつながりを考えると、自然にそうなってしまった。今回も、一見唐突にみえるが、強引なこじつけがある。
最近、某健康飲料のCMでよく耳にするのは、ウィーン少年合唱団が歌う「Eternal Flame」だ。Banglesのヒット曲らしいが、実はこれまで私が知っていたのは、Tomoya With 3Tのヴァージョンだけだった。このTomoyaというのは、TOKIO長瀬智也のことで、CMに出演しているのは同じTOKIO松岡昌宏だから、どうせなら、こちらのヴァージョンを流せばいいのになんて、バカなことをつい考えてしまう。ミーハーの悲しい習性なのか?
それにしても、ウィーン少年合唱団とは、実になつかしい響きだ。小学校中学年の頃、第一次ブームが到来した。週刊「マーガレット」には、団員名鑑まで載っていて、誰が一番すてき?と、友人たちとよく話題にしたものだ。ブロンドのキリアン君が一番人気だったと思うが、私が好きだったのは、ちょっと寂しそうな瞳をした黒髪のヨハンという子だった(やっぱり、その頃から黒髪好きだったのか)。とにかく、当時の幼い少女たちの目に映るのは、「ウィーン少年合唱団員=すてきなお兄さん」というイメージだった。
それから約20年たってウィーンを訪問した時、貴重な情報をキャッチした。ウィーン少年合唱団は、海外公演のない時期の毎週日曜に、王宮の教会のミサで歌い、その模様は一般客にも無料公開されるというものだった。もはや「すてきなお兄さん」を期待するほど馬鹿ではなかったが、「美少年」ならたくさんいるだろうと思って、わくわくしながら教会に向かった。あいにく予想以上の人が集まり、中に入ることができず、モニター鑑賞となったが、終了後に出てきた団員を見て唖然とした。「美少年」どころか、まだ10歳にも満たないのでは?と思いたくなるような子供達が一斉に目の前に現れたのだから。ヨハンはどこ?キリアンは?と、遠い目で問いかける自分が哀れだった。しばらくの間、事実を素直に受け容れることができず、「あれはきっと『年少組』のメンバーだったに違いない。『上級組』はどこか別のところにいたはず!」と自分に言い聞かせて、空しさを紛らわしていた。そして今、CMを耳にするたびに、つい苦笑してしまう。