目を閉じておいでよ/Barbee Boys

昼間、所用で市内のかなり遠くまで出かけた。もちろん、愛用の自転車で。途中、トイザラスのそばを通ったので、足を停めずにはいられなかった。何を隠そう、私は、人もあきれるBarbie狂だった(過去形に注意)。初めて手にしたのは、小学校に入ってまもなくの頃だったが、それまでの着せ替え人形とは比べものにならないほど精巧にできた洋服や小物が、ミニチュア好きの私の心を躍らせたものだ。その後、徐々に興味が薄れていったが、10数年前に再びBarbie熱が再燃し始めた。できたばかりの奈良のトイザラスに足を延ばすと、世界各国の民族衣装を身に着けたBarbieが\1000前後で手に入るのだから、無視できるわけがなかった。コレクションの数は一気に増え始め、気が付いたら200体近くになっていた。幸い、ネット・デビューした後は、学生時代のように音楽にかける比重が再び高まっていき、Barbie熱は徐々に沈静化していった。でも、今でもデパートのおもちゃ売り場や、町のおもちゃ屋のそばを通りかかるたびに、ついのぞいてみたくなる。今回も、そんな軽い気持ちで入店したのだが、売り場を見てショックを受けた。Barbieコーナーが大幅に縮小され、代わりに、今流行りのブラッツだのブライスだの、頭部だけ大きくデフォルメされ、アイメイクにポイントのあるファッション・ドールがところ狭しと並んでいたのだから。Barbie製造元のマテル社さえ「My Scene Barbie」と銘打った、新しいBarbie(やはり頭でっかち)を売り出していたのには驚かされた。今はもうBarbieのような八頭身ドールは時代遅れなのだろうか?それとも、マニア向けの高価な限定版しか出なくなるのだろうか?もはや、ほとんど買うこともないのだから、まあどうでもいいのだけれど、店頭で眺める楽しみがなくなるのはちょっと残念だ。
ところで、昨日、タイトルと中身の強引なこじつけをしたばかりなのに、今日はもっとひどいことになっている。BarbieとBarbeeって、スペルさえ違うのにね。このバンドのことは解散後に知り、ヴォーカルのKontaこと近藤敦の高めのハスキー・ヴォイスが妙に気に入ってしまった。ドラマの再放送でも見かけたけれど、歌だけでなく、しゃべっている時の声もなかなかセクシーだった。私って、本当に声に弱いんだな、とつくづく思う。