I've Been Drinking/Jeff Beck Group

実家滞在2日目。母を残して父と食事に出た。そろそろシーズンも終わりのふぐ三昧。父のふぐ好きは相当なもので、毎日食べても飽きないと言う。もっとも、そんなにお金が続くわけがないけれど。
連れて行ってもらったのは「ここのふぐは一番!大阪のお店にも負けない」と絶賛する、こじんまりとした割烹。まず、てっさや湯引きと共に登場したものを見て驚いた。猛毒があるといわれている肝をゆでたものが、同じお皿に載っていたのだから。父いわく「特別な調理をしているから大丈夫!よそではめったに食べられないぞ」。それを鵜呑みにして、不安を感じることもなく口に入れたら、なるほど美味。あんこうの肝とちょっと似ている。それから白子も運ばれ、次にメインのてっちり。何もかもおいしすぎて、めったに飲まないお酒も進む。大き目のジョッキのビールを空けた後、ひれ酒を2杯。日本酒はあまり好きではないけれど、ひれ酒だけは別。こんなにあっさりしたものなら、いくらでも飲めそうだ。この時点で、多分、1日分の必要カロリーを軽く超えてしまった気がしたけれど、雑炊を食べないで帰るわけにはいかない。父にあきれられながら、最後まで味わう。
外に出たらまだ明るい。腹ごなしもかねて、自転車で市内を回っているうちに、酔いまで回ってきた。私の酔いパターンは三段階ある。「レベル1:とにかく楽しく陽気になる。普段、黙っていることまで自爆しがち」「レベル2:うって変わって戦闘モード。怒りっぽくなり、周囲の人にからむ」「レベル3:ひたすら泣く。その間、ほとんど意識なし」要するに、最悪の場合、「笑い上戸〜怒り上戸〜泣き上戸」のフルコースとなるわけだが、レベル3まで達したのは、たった1回しかない。レベル2さえ数えるほどだ。たいていは、レベル1か、そのレベルにも達しないシラフ状態のいずれか。今回もそうで、気が大きくなり、勢いにまかせて友人宅に電話した。あいにく不在。こんな時に限って、どこに行っているんだろう。でも、万一在宅していたら、一体何を口走っていたかわからないので、不在でよかったのかもね。
帰宅後、『ゴースト・ワールド(The Ghost World)』を見た。Steve Buscemiはやっぱりいいな。この時は、まるでKeith Carradineをデフォルメしたみたいに見えて笑ってしまったけど。タイトル・ソングのヴォーカルはもちろんRod Stewart。