Psycho Daisies/The Yardbirds

昨日買った『アメリカン・サイコ』を観たけれど、お目当てのWillem Dafoeがほんの少ししか登場せず、おまけに主演がミス・キャストなので退屈だった。80年代のNYCのヤング・エグゼクティヴ(死語じゃないよね?)にしては、いかにも頭が悪そうで安っぽい役者のオンパレードで、見ていて不愉快になった。これ以上悪口を言っても仕方がないので話題を変える。
タイトル・ソングを初めて聴いたのは、ブートLPでだった(私にとって記念すべきブート第1号!)。白いボール紙のジャケットに、ピンクのマジックで「Yardbirds」と書かれているだけの安っぽく殺風景なものだったけれど、Jeff Beckに夢中になり始めた当時の私にとっては、とても貴重なもので、この曲もすぐに気に入ってしまった。後年CD化された『Roger The Engineer』のアルバムに、この曲と「Happenings Ten Years Time Ago」がプラスされて収録されているのを知った時は、ちょっと違和感を感じながらも、何だか得したような気分だった。
さらに話は変わるが、去年、自宅が全焼した元Jefferson Airplaneのドラマー、Spencer Drydenのためのベネフィット・ライヴが来月シスコで行なわれるらしい。出演予定は、本人の他、David Nelson & Friends(スペシャル・ゲスト:Peter Rowan, Pete Sears他)、Flying Other Brothers(スペシャル・ゲスト:Bob Weir, Warren Haynes他)、Nick Gravenites & David Freiberg & Greg Elmore、それにおなじみのWavy GravyやChet Helmsの名前も挙がっているし、ジャム・セッションにはPeter Kaukonenも参加するとのこと。では、肝心のJA時代の元仲間たちはどうだろう?Martyは、スケジュールさえ合えばフロリダからかけつけるらしいし、Graceは自作の絵、Jackはサイン入りベース、Jormaはサイン入りJAオリジナル・ポスターをオークション用に寄付するという。フィルモアのポスター画家で有名なStanley Mouseも、Spencerの肖像画を寄付するらしい。でも、Paulは一体どうしたんだろう?
そういえば、以前、オリジナル・ヴォーカリストのSigne Andersonが困窮生活を送っているとわかった時も、有志の間でチャリティ・サイン会が開かれたし、故Papa John Creachが残した奥さんの生活を救うためのライヴも行なわれたことがある。60年代から続くこういった助け合いの精神は、いかにもベイエリアのバンドを象徴しているので、今後も続けてほしい。