Wild Horses/Chantal Kreviazuk

お昼のニュースを見終えて、TVを消そうとしたら、ローカル局でちょうど映画が始まるところだった。さりげなく目を留めると、Sydney Pollack監督の作品。ちょっと気になってよく見たら、1969年の『大反撃(Castle Keep)』という未知のものだった。Bruce Dernの名前を見つけたので、飽きるまで見ることにした。結局、最後まで見てしまったけれど、出番は少なかった。実話を元にしたという、一風変わった戦争映画だ。
Pollack監督といえば、初めて見たのは、同じ69年度作品の『ひとりぼっちの青春(They Shoot Horses, Don't They?)』だった。安っぽい邦題とは裏腹に、実存主義作家Horace McCoyによる同名作(邦題『彼らは廃馬を撃つ』)を映画化したもので、大恐慌時代に、失業者たちが多額の賞金を目当てに何時間も踊り続ける「マラソン・ダンス」に参加するというストーリー。ラストシーンは重く、やるせない。主演は当時、お気に入り女優BEST5に入っていたJane FondaとMichael Sarazin。
タイトルに「馬」のつく曲は案外多いけれど、あえてカヴァー・ソングを選んだ。オリジナルはもちろんRolling Stones。Chantalを知ってから、まだ1年にもならないけれど、「声フェチ」の私には、なくてはならない女性シンガーの1人となっている。情感たっぷりの歌い方に、思わず涙が出そうになることもある。でも、最近おかしなことに気が付いた。女性シンガーで、外見が好きな人と、これまで何人か掲げた声や歌い方の好きな人が、まったくといっていいほど一致しないのだ。では、見た目で好きなのは一体誰かというと、まずGrace Slick(ただし、67〜68年頃までのロングヘアの時に限る)。きれいさとかわいらしさの両方を備え、ただひたすらうらやましい。学生時代は、もっとゴージャスな美女がゴロゴロといて、あまり目立たなかったというのが信じられない。アタマが空っぽの上っ面美人なんかと比べる必要なんかないのにね。次に、Linda Ronstadt(76〜7年頃まで)。Stone Poneys時代のアルバム・ジャケットの田舎っぽさに、妙な親近感があった。最近では、断然Norah Jones!エキゾティックで、しかもかわいい。3人に共通するのは、黒髪ということ以外にただ1つ!GraceとLindaの変わり果てた現状が、多くの男性を嘆かせているように、Norahも油断するとその方向に進みそうな気配が。 今ならまだ間に合うので、好物だという天ぷらそばを控えた方がいいかも。