Maybe I'm A Leo/Gov't Mule with Roger Glover

何ヶ月も前に買っておきながら、ずっと放りっぱなしにしていたGov't Mule『The Deepest End』のDVDをようやく見終えた。何しろ、2枚組CDにたっぷり3時間のDVDが付いているのだから、相当な気合が必要だった(美形ミュージシャンが参加していれば、もっと早く見ていただろうけど)。Muleのベーシスト、故Allen Woodyへのトリビュート・プロジェクトの一環として出たものだが、先に発表された『The Deep End Vol.1&2』のCDは、彼が好きだったというさまざまなベーシスト(CreamのJack BruceDeep PurpleのRoger Glover、The Whoの故John Entwistle、Hot TunaのJack Casady、Grateful DeadのPhil Lesh、YesのChris Squire、Tony Levinをはじめ、英米錚々たる顔ぶれが勢揃い)がゲスト参加していることで話題になった。ライヴ版は、奇しくもちょうど1年前の2003年5月3日にニューオリンズで行なわれたが、Vol.1&2のCDに参加したミュージシャン全員が参加しているわけではない。でも、一番お目当てのJack Casadyがいるだけでもうれしい。しかも「Voodoo Chile」を取り上げているし(Jackはかつて、Jimi Henderixヴァージョンにも参加したことで有名)。
そのくせ、選んだタイトル・ソングは別のもの。理由は単純。私自身獅子座(Leo)生まれだから。占いは基本的に信じない(特に、血液型や十二支なんてバカみたい)けれど、ホロスコープだけは別だ。出生時間だけでなく、出生地の緯度や経度まで細かく計算するので、他の人とダブることは絶対にありえないのだから。それに、火・水・風・土の四要素の中で、獅子座のシンボルは火だけれど、同性の友人のほとんどが、同じ火を要素にもつ獅子座・牡羊座・射手座生まれだというのは、ただの偶然とは思えない。
ところで、ライヴではこのDeep Purpleソングだけでなく、Black Sabbathの「War Pigs」まで取り上げられているので驚いたが、Ozzy Osbourneのバックを務めたこともある元MetallicaのJason Newstedが参加しているのだから、不思議ではないだろう。ちなみに、これまで聴いた「War Pigs」のカヴァーで、一番インパクトがあったのは、Rondellusヴァージョンだ。エストニア出身のこのバンドは、ハープやリュートなど中世の楽器を使って、当時の音楽の再現を試みている。彼らのBlack Sabbathトリビュート・アルバム『Sabbatum』では、全曲がラテン語で歌われ、まるで荘厳な宗教音楽のようだ。一聴の価値がある。