Youngblood/Leon Russell & The Shelter People

朝早く電話で起こされ、睡眠時間はわずか3時間。なのに、不思議と眠くはない。ナチュラル・ハイの寸前?勢いに乗って、昨日書けなかったKasey Chambersのことを少し。オーストラリア人SSWの彼女を初めて知ったのは、2年前だった。あるボードで紹介されているのを見て興味を持ち、試聴してみたら声フェチの私のツボにはまった。が、なかなかCDを買うきっかけがつかめなかった。最近になって、私のラジオで頻繁に流れるようになり、お気に入りであることを再認識。他のCDを注文するついでに、ついに購入を決めたというわけだ。彼女の素晴らしさは、まずその声と歌い方。これまで何度か取り上げた「はかなげな囁き声」ももちろん好きだけど、彼女のようにねっとりと甘く、しかも、少しハスキーな声はもっともっと好きだと言える。それに、情感(彼女の場合「情念」と言うべきか)をたっぷり込めた歌い方が加わるのだから、もう言うことがない。特にそれが顕著なのは、アルバム・タイトルにもなった1曲目の「Barricades & Brickwalls」。「バリケードやレンガの壁でふさいでも、私から逃げられないわ。」とか「日が暮れるまでに、絶対にあなたを恋人にしてみせる」といった凄まじい歌詞が、粘着質の声で歌われるのだからかなり重い。もし私が男の人なら、これを聴くと、ちょっと引いてしまうかもね。同性の立場でも、あまり共感できないし。逃げる人を追ったり、脅しても仕方がないから。まあ、私なら、その前に5発ぐらいパンチとキックをお見舞いして、踏んづけて噛み付いたりはすると思うけど、その後はきっと「You're No Good」を大声で歌っておしまいかな、と言いつつ、実際にそんな体験は一度もないけど・・・。
昨日アメリカから到着の4枚とは別に、夕方もう1セット届いた。Bob Dylan『The Bootleg Series Vol.1-3/1961-1991』だ。バーゲンで\2800ぐらいなのに、立派な装丁で驚いた。縦長の60ページにも及ぶしっかりしたブックレット付きで、未発表曲が38曲もある3枚組だ。買うきっかけになったのは「House Carpenter」が入っていたから。Pentangleのヴァージョンで知っている大好きな曲だ。Dylanといえば、高校生の頃まで聴かず嫌いだった。その考えを改めたのは『バングラデシュのコンサート』を見た時。もっと早く聴くべきだったと後悔した。同映画で同じように好きになったのがLeon Russell。やっぱり、彼らのような声が大好きなんだな。