Rock & Roll Nurse/Raven

今日から急に、3日ほど実家に帰ることになったので、出かける前に急いで日記を書いている(夜が明ける前にその日の分を書き終えるのって、何だかヘンな気分だけど)。今回は「お片付け」が目的ではなく、父が緊急入院したので、母の助っ人として。入院といっても重病ではないし、しばらく安静にするだけでよいというので、家族全員あまり心配していない。私も、普段見られないBS放送をプラズマTVで見られるからうれしいな、でも、しばらくオフラインになるから残念!、という程度のお気楽さだ。
父といえば、私が中学生の頃、強烈な思い出がある。ある時、酔っ払って帰宅した父が、畳の上に大の字に寝転んで大声でわめき始めた。うるさいっ!と思いつつ耳を傾けると、何やら英語が聞こえてきた。Edgar Allan Poeの詩「Raven」を酔っ払ったまま暗誦していたのだ。学生時代によっぽど気に入って覚えていたのだろう。もちろん、当時の私は日本語訳しか知らなかったけれど、有名な「Nevermore」の繰り返しの部分だけは知っていたので、すぐにピンときた。
そこで、また強引なこじつけのタイトル・ソング。このRavenは、大好きなJohn Cipollinaが率いたバンドの1つ。Nicky Hopkinsも7曲中6曲に参加している。Hot TunaやSteve Miller Bandにも在籍したことがあり、ヒット曲「Jungle Love」の作者Greg Douglassもいる。
Ravenといって、もうひとつ頭に浮かぶのは、80年代の日本のハードロック・バンドMarinoのギタリスト大谷礼文のこと(まぎれもなく「raven=鴉」を意識してつけられた本名らしい)。スリムな身体に超ロングヘアがよく似合っていた。見た目に惹かれて、アルバムまで買ったけれど、どこかにいってしまった。
現在、午前4時前。もちろん、出かける前にひと眠りするつもり。でも、つい先程まで興奮して眠れなかった。プライドをひどく傷つけられるようなことがあったから。今はかなり落ち着いたけれど、根本的な問題は多分、いつまでたっても解決しないんだろうな。でも、自分が傷ついたのと同じくらい、私も相手のプライドを傷つけるようなことを、さんざん言い返しているはずなので、結局、お互い様なのだろうか。いずれにしろ、どんなことでも、うわべだけの言葉で取り繕わず、本音で話し合うことができるというのは、すてきなことだと思う。そして、言い合った後、より一層お互いを受け容れられるようになるのだから、とてもうれしい。