あこがれのニューオリンズ/西岡恭蔵

10日ほど前、何かに取り憑かれたように大量注文していたCDが昨夜届いた。Eric Andersenの2枚以外はすべて$5均一のバーゲン品で、名前も知らないアーティストのものばかり。ジャンルと短い解説、それにジャケットのイメージだけで選んだのでハズレもあるだろう。その場合、安い試聴盤だと思うことにしよう。すでに聴いた6枚は、幸い、特にハズレなしだった。中でもDr.Jules & The Zyda Blues Revueの『The Cure For The Common Blues』が気に入った。少し前に、Zydecoというジャンル(ルイジアナの黒人版ケイジャンアコーディオンとウォッシュボードが必須らしい)を耳に挟んだばかりだったので、このバンドもそうかなと思って聴いてみた。厳密には、ニュージャージーをベースにしたバンドで、ニューオリンズ風ザディコ(日本語の表記はこうなるらしい)にブルーズ・ロックをブレンドした路線という。当然のことながら、その泥臭さが気に入った。
ニューオリンズときて、短絡的に選んだのが今日のタイトル・ソング。アルバムは聴いたことがないのに、この曲は好きでシングル盤だけ持っている。数年前に、痛ましい亡くなり方のニュースが流れていた。B面の「踊り子ルイーズ」には、金子マリがコーラスで参加している。彼女からすぐに連想するのは、旦那さんのジョニー吉長(この発想は顰蹙もの?)。美女と野獣の逆なんて言えば、マリさんには失礼かもしれないけれど、そんな嫉妬さえしたくなるのも当然なほどすてきな人だ。数年前には、TVドラマやCMにも出ていたので驚いた。でも、イメージが壊れるような役柄ではなく、カッコよさを再認識させられるものだった。何しろ、架空の外国から来た秘密工作員の父親役なんだから。そして、ジョニーといえばもちろん、ジョニー、ルイス&チャー(後の「Pink Cloud」という名称の方が好きだけど)の話題を出さずにはいられない。私が小学生の頃、初めて一目惚れした記念すべきミュージシャン、ルイズルイス加部(加部正義という本名より、やっぱり昔から慣れ親しんだ呼び名がいい!)も一緒なのだから。こうしてみると、このトリオって実力だけでなく、ヴィジュアル面でも超ハイ・レベルだったことがよくわかる。そういえば、ジョニーとCharの息子達も、RIZEで一緒に活動している。父親にあまり似ていない金子統昭は、デビュー前にTVドラマによく出ていた。
何やら最近、ミーハー日記と化してきたような気がする。