チェルノブイリ/The Blue Hearts

疲れた。何をする気にもなれない。朝6時頃眼が覚め、もうひと眠りしたら、次に目が覚めたのはお昼の12時!大慌てしたのに、実は夢。実際はまだ8時前だった。そのせいか、1日のサイクルが狂ってしまったようだ。夜になってもまだどこか変。気乗りしないまま、日記を書き始めたとたん、あまり話したくない人から電話。このタイミングの悪さが、その人と私の距離を明確に物語っている。しかも、こんな時間にかけてこないで!先約がある時間帯なんだから。
ところで、カンヌ映画祭の話題がTVを賑わしている。といっても、現時点では、日本から誰が参加したとか、そういったことが中心だけど。そんな人たちに注目しているのは、日本のマスコミだけなのにね。
以前、半年間のヨーロッパ放浪中、カンヌに足を踏み入れることは1度もなかった。華やかな高級リゾートという先入観があり、私の性に合わない気がしたから。それに比べると、ニースは、同じようなイメージにもかかわらず、もっと居心地がよかった。海岸沿いの高級ホテルを横目で睨みながら、ずっと手頃なホテルに1週間ほど滞在し、そこを拠点にせっせと美術館巡りした。この時は、音楽ではなく美術三昧の旅で、各地で真っ先に足を運ぶのは美術館だった。特に南仏では、温暖な気候とおいしい野菜、果物、魚介類に加え、好きな近代美術が数多く見られるので、天国だった(けど、風邪を引いてクスクスを半分以上お皿に残したのが、唯一の心残り)。ローカル・バスで山奥の美術館を訪ねたりもした。途中、Mattiseがデザインした斬新なステンドグラスのある教会も訪れた。ニースは、フランス語や英語で書くとNice。まさにNice is nice!
Niceといえば、Keith Emersonが率いていたNiceが、なぜか今頃来日するらしい。EL&Pのアルバムは『Pictures At An Exhibition』前後ならよく聴いたし、ヤング・ミュージック・ショーの映像も覚えているけれど、Niceまで遡ることはなかったっけ。
それなのに、唐突にこんなタイトル・ソングを選んだのは、私が渡欧したのが、ちょうどチェルノブイリ原発事故の直後だったから。ロシアに近い北欧にまで足を延ばしたなんて、今にして思えば無謀だ。そういえば当時、異常気象が続き、北欧はやたら暑かった。ちなみにブルーハーツは初めて聴いた時から大好きなバンド。まるで子供の作文のように飾りっ気がなく、無邪気でストレートな歌詞には、いつもドキっとさせられる。