Tamalpais High/David Crosby

そろそろ仕事が忙しくなる前に、届いたまままだ聴いていなかったCDを引き続き聴くことにした。今日のラインアップは、Big Gilson & Blues Dynamite『Cab Driver Blues』、Joe Burns『Road Runner』、Nuno Mindelis『Twelve Hours』。最初の2人はテキサスのギタリストで、珍しい名前のもう1人は、Double Troubleとアルバムを作ったこともあるというブラジルのギタリスト。この中では一番泥臭いBig Gilsonが特に気に入った。下品で投げやりなヴォーカルも好きだし、スライド・ギターもいい。
さて、お昼過ぎには雨が降り始めるとのことだったのに、どうにか夕方までもちこたえた。ここで降り始めると、いよいよ梅雨入りということになるのだろうか。私は乾燥にも弱いけれど、じめじめ&蒸し蒸しした天候も苦手なので当分の間ゾッとする(おまけに暑いのも寒いのもイヤってことは、要するに忍耐力のない軟弱者なのか)。
そんなことより、今日はJohn Cipollinaの命日だということを、うっかり忘れるところだった。彼が生涯の大半を過ごしたミル・ヴァリーのライヴハウスSweet Waterでは、来週末に15周年記念追悼ライヴも行なわれるという。彼の弟でHuey Lewis & The NewsのメンバーでもあったMarioや、今は亡きDino Valentiの息子Joliらが率いるQuicksilver Goldをはじめ、友人たちが参加することになっている。
タイトル・ソングは、豪華ミュージシャンがゲストで勢ぞろいするDavid Crosbyの1stソロ・アルバムから。どうやら「タマルペ・ハイスクール」と「タマルペ山」の両方を掛け言葉にしていると思われる。前者はミル・ヴァリーにあり、ベイエリアのミュージシャンの間では有名だったティーンエイジャーのグルーピー・コンビ(その中の1人は、JAの「Martha」のモデルにもなった)が通っていた高校。後者は、Cipollinaの亡骸が火葬にされた後、その遺灰が撒かれたという山でもある。
もうひとつ書き忘れていた。先週行なわれたSpencer Dryden支援ライヴのこと。参加ミュージシャンに無償で部屋を提供するホテルまで現れたという。結局、たった一晩で約3万ドルがSpencerの手に渡ったというのだから悪くはない。その時の写真は<a href="http://www.minkindesign.com/dryden/default.html">こちら</a>(註:今はリンク不可)。
撮影者の名前を見て驚いた。滞米中にこの人からTunaの写真を購入した覚えがあるから。Minkinという珍しい姓と、使い回しの封筒に小さなサンプルを大量に入れて送ってくれた心遣いが、今でもはっきりと記憶に残っている。