Diana/Paul Kantner & Grace Slick

天気予報ははずれてまだ雨が降っていない。でも蒸し暑いのは昨日と同じ。ひと雨降った方がすっきりするかもしれない。
いきなり天気のことを書いたのは、今日のタイトル・ソングへの伏線にしたかったから。勘の鋭い人ならもうおわかりの通り、ここで歌われているDianaとは、60年代の学生過激派グループ「ウェザーメン」のDiana Oughtonのことだ。彼女はアジトで仲間たちと爆弾を製作中、暴発事故で亡くなった。そして「ウェザーメン」が、Bob Dylanの「Subterranean Homesick Blues」の一節♪You don't need a weather man to know which way the wind blows♪から取られたというのは有名な話。でも、今のアメリカなら「weather man」という言い方自体が不適切で「weather person」に言い換えなければならないのでは?何しろ、ハリケーンの名称まで、女性名だけにするのは差別だから男女の名前を交互につける、という風にまでなっているのだし。
話が脱線してきたようだ。こんな風に主題から逸れて、枝葉末節にこだわってしまうのは私の悪い癖の1つ。自分が欠点だらけだというのはよくわかっている。ただ、自覚していてもそれをやめられないだけのこと。語彙が少ないというのも欠点の1つだ。会話の際、特にひどい。語彙不足のくせに、よく使う擬音語はあきれるほど多く、会話の1/4ぐらいをそれで済ませてしまうこともある。こんなところにも幼児性がよく表れている。
またDylanの話に戻る。2ヶ月ほど前、彼がVictoria's Secret(セクシーなランジェリーのブランド)のCMに出るというニュースを耳にした。詳細が知りたくて早速検索したけれど、その時点では不明だった。その後実際に見たCMでは、曲がバックで流れるだけでなく、彼自身がモデルの女性と共に画面に登場していた。よりにもよって、あのDylanが一体なぜ?お金のため?ただの気まぐれ?あれこれと憶測が流れ飛んだ。結局、メディアに露出して自分の存在をアピールすることが最大の目的ではないかと言われている。たとえそうでも、Victoria's Secretが選ばれたのはなぜ?若い女性をメイン・ターゲットとするブランドが、還暦を過ぎたDylanをあえて選ぶのは不自然だし、もう少し年配の女性を引き込むにしても、彼女たちがランジェリーを見せたい対象が、はたしてDylanのような人なのだろうか?と疑問は尽きない。結局、♪The answer is blowin' in the wind♪ということなのだろうか?