L-O-N-D-O-N/Lord Sutch & Heavy Friends

昨日は暑くて目が覚めたのに、今朝はその逆。昨夜、眠りにつくまであんなに蒸し暑かったのに、明け方急に冷え込んできた。足元に蹴っ飛ばしていた布団を、慌てて引っ張り寄せる。自宅に帰るまでの間、実家の自分の部屋で「宝探し」することにした。めぼしい物はほとんど出尽くしてしまった感もあったが、新たに怪しい箱を発見!開けてみると、小さなピンバッジが多数入っていた。アメリカで買ったものはすでに発掘済みで、今回はロンドンで買ったものが中心だった。なぜかThe PoliceThe Clashのものが多いのに我ながら驚く。David Bowieの『Let's Dance』のボクシング・ポーズのものまである。しかも、ClashとBowieはアイロン・パッチまで。それどころか、もっと恥ずかしいものまで出てきた。「I Love Nick」というやつで「Love」の部分はハートマーク、しかもその本人の顔まで出ている。残念ながらNicky Hopkinsのことではないし、もちろん、Nick MasonやLowe、Gilder、さらにはDrake(この人は最近、とても好きになった!)でもない。多分、冗談半分に買ったに違いない。
さらに古く、高校時代に手作りしたバッジも見つかった。『フィルモア』の時のHot Tunaと、QMSの頃のNicky、そしてどういうわけか『バングラデシュ』の時のEric Clapton
Clashが出てきたのに「London Calling」ではなく、Lord Sutchをタイトル・ソングに選んだのは、もちろんHeavy Friendsに意味があるから。高校生の頃、本人のことはよく知らないまま、Jeff Bek、Nicky Hopkins、Jimmy PageNoel Reddingといったゲストに惹かれてアルバムを手に入れた。でももう長い間聴いていないので、この曲以外すっかり忘れてしまった。
当時、Nickyの写真を目にする機会なんてめったになく、1〜2枚見ただけでいかにも繊細そうなイメージを作り上げていた。ところが、このジャケットに写っている彼は、まるで骸骨のようにやせ細って、目だけギョロギョロとしていたから驚いた。若い頃入院していたとも聞くので、まだ病み上がりだったのかも。同様のことを、晩年のヴィデオでも感じた。Merrell Fankhauserがホストを務める音楽番組にゲスト出演した時のものだ。陽気にしゃべり、気軽にセッションに応じているものの、その姿は見るのも辛いほどやせて痛々しかった。
そういえばLord Sutch自身も何年か前に亡くなっていたこと、そして政治家でもあったということを今頃知った。