Tattoo'd Lady/Rory Gallagher

ほとんど毎日、何らかの記念日のあるアメリカで、今日は「Tattoo Day」らしい(近年は日本でも、公的機関や各種業者団体が、歴史的な出来事や何らかの語呂合わせなどにかこつけて、似たようなことを行なっているようだけれど)。ちなみに、昨日は「Dinosaurs Day」だったって。前もってわかっていれば、DinosaursのCDを聴いたのになあ。
タトゥーといって真っ先に浮かぶのは、もちろんJormaのこと。入れたのは多分70年代半ば頃だと思うけれど、初めて写真で見た時は相当ショックだった。しかもその時見たのは、両上腕部のものだけ。数年後に背中全体に彫られた見事な骸骨を見た時は、しばらく放心状態となった。ミュージシャンによくあるように、腕や肩にワンポイントだけというものならまだしも、まるで日本の刺青のように背中全体にとなると、私にはヘヴィすぎる。もちろん、Jormaへの愛は、タトゥーの有無に左右される程度のものではなかったけれど・・・。
また、80年頃『People』誌に、Jormaと同じように両腕にタトゥーを施した人が、ストイックな表情でもう1人の背中に龍を彫っているグラヴィアが出ていた。よく見るとBruce Dernで、そのものズバリ『Tattoo』という映画の紹介だった。その記事の切抜きが最近見つかった。そのことを話題にしたとたん、奇跡的に、そのヴィデオを見ることができた。C級に近い内容だったけれど、好きな俳優の1人でもあるBruce Dernの病的な表情が見られてよかった。
さて、タイトル・ソングに選んだ今は亡きRory Gallagherは、ご存知、アイルランド出身のギタリスト。でも、私が最初に名前を知ったアイルランドのアーティストは彼ではなかった。中学生の頃文通していた現地の女の子が送ってきてくれた雑誌に、デビュー当時のThin Lizzyが紹介されていて、変わった名前のバンドなのですぐに覚えてしまった。その頃はまだ、Scott Gorhamが加入していなかったので、ミーハー心をくすぐられることはなかったけれど。そして高校生になってRoryを知り、さらにVan MorrisonU2と続いたけれど、それからEnyaChieftainsの存在を知るまでにかなりの時間が経過した。今でこそ、ケルト系というだけで、つい何にでも興味を示して聴いてみたくなるというのに。そして、アイルランドという国自体、長年、訪ねたいと思いつつ、ノルウェイポルトガルと同様に、交通の便が悪いという理由だけで、未踏の地のままとなっている。