Have You Ever Seen The Rain/CCR

覚悟していた仕事の方は、思ったほどヘヴィではなく、昼間まじめに集中してこなせば何とかなりそうだ。でも、そう思ったとたんに気が緩んできたのだから、結局、いつもと同じパターンになる恐れは充分にある。切羽詰まらないとやる気が起こらないこの性格、どうにかしなければ。そうでなくても、テスト前日に一夜漬けしたつもりが眠ってしまい、朝になって慌ててしまうという夢を、今でもよく見るのだから。
1週間ぐらい前からずっと、雨が降ると言われながらほとんど降っていない。梅雨入りはもう少し先なのだろうか。それでふと思いついたのが今日のタイトル・ソング。スペースの関係で、バンド名の略称しか書けなかったのが気になるが、このCCRことCreedence Clearwater Revivalのことは、リアル・タイムではまったく無関心だった。前にも書いた通り、当時の私はアメリカン・ロックは聴かず嫌いだったから。しかも、CCRはカントリー・ロック・バンドだと勝手に思いこんで、ますます興味の対象外だった。来日時の雑誌のグラヴィアも覚えているけれど「垢抜けないグルーピーまで同行させるなんて、無神経な人たち!」とさえ思っていた。そういえば、当時の音楽雑誌には、アーティストの音楽性だけでなく、容姿やファッション、さらには見た目から想像されるイメージまでもがよく取り上げられていた(主流某誌の歴代編集長の大半が女性だったことも影響しているのだろうか)。CCRに関しては、John Fogertyのチェックのシャツがいつも取り沙汰されていた(昨日のRory Gallagherも同じで、Stephen Stillsは、ストライプのシャツがトレード・マークになっていた)。多分、そんな風にどうでもよさそうなことを、ジョークのネタに上げることによって、アーティストをより身近に感じられると錯覚していたのだろう。
さて、実際にCCRを聴くようになったのは多分20代半ば頃から。といっても、最初に引き付けられたのは、タイトル・ソングを含む一連の大ヒットした軽快なメロディではなく、「I Put A Spell On You」「Susie Q」「Graveyard Train」といった重いものが中心だった。幼少期にピアノを習っていた(手が小さすぎてなかなか上達しないので、ほんの2〜3年で挫折)頃から、長調の曲にはまったく興味がなく、短調の曲ばかり好んで弾いていたということからもわかるだろう。といっても、屈折した性格の幼稚園児だったわけではないので誤解のないように。