Rock Ballad/Elliot Murphy

何ヶ月も前に注文していたCDが、なかなか届かず、結局、別のショップを利用することになったとたん、すぐに届いた。Elliott Murphyの『Just A Story From America』だ。何とオーストリア盤でデジパック仕様。
EM(やたらとファースト・ネームで呼びたがる私なのに、この人のことは、つい、こんなイニシャルにしてしまう。同様なのがWZ!)を初めて知ったのは、ちょうどこのアルバムが発売された頃、雑誌で「Dylan's Children」として紹介されていた時だった。その前作『Night Lights』のジャケットに写っているEMの姿から、どことなくヨーロッパの雰囲気が感じ取れ、そこで紹介されていた他のSSWたちとは一味違い、気になる存在となった。そして、Tom Pettyにも通じるその独特の声と投げやりな歌い方にまず惹かれた。WZとはまた違った感じの、まるで小説のような歌詞も興味深かった。ネットを始めるようになったおかげで、彼がずいぶん前から活動の場をヨーロッパに移し、今も精力的にライヴをこなしていることがわかり、妙に納得してしまった(特にフランスとスペインで、高い支持を得ているというのも納得)。
数年前には、Iain Matthewsと共作アルバムを発表し、そこで「Blind Willie McTell」や「Darkness Darkness」までカヴァーしているのがうれしかった。といっても、一番うれしいカヴァーは、あの名曲「Cortez The Killer」なのだけれど。しかも、それはスペインでのライヴに収められているのだから皮肉なものだ(そういえば、この曲、Neilのオリジナルを、フランスとの国境に近いスペインの小さな町のある家の窓から流れてくるのを、偶然耳にしたこともある)。そして次が、初来日の時の「Not Fade Away」!
さて、アルバムのクレジットをよく見ると、ドラムがPhil Collinsだった。でも、まったく記憶になかった。それどころか、今日のタイトル・ソングに、Mick Taylorが参加していることさえ、ほとんど忘れていた。何しろ、LPを聴けない環境のため、このアルバムを開くのは20数年ぶりだから。ちなみに、収録曲の中で一番好き!というわけではない曲を、あえてタイトルに選んだのは、単に、今日は「ロックの日」だから。
そして、今日はもう1つ大切な日だというのを、つい先ほど思い出した。Donald Duckの70回目のバースデイだ。Mickeyにはまったく興味がない私だけれど、Donald一族には、長年深い愛情を注ぎ続けている。おめでとう!