Time Is On My Side/The Rolling Stones

昨日はロックの日だの、Donald Duckのバースデイなどと書いたけれど、今日はもっとオーソドックスな「時の記念日」。そこで一番シンプルなのは、そのものズパリ、Pink Floydの「Time」なんだろうけど、やっぱり私としてはRolling Stonesを選ぶことにした。Ringo Starrの1stが、初めて買ったLPなのに対し、初めて手に入れた(買ったのではなく、友人と物々交換)ロックのシングル盤はこれだった(「Tell Me」とカップリング)。また、小学生の頃に覚えた数少ない曲の1つでもある。といっても、最初に知ったのは、オリジナルではなく、ザ・タイガースによるヘタクソなカヴァーなのだけれどね。その後オリジナルを聴いて、Mickの声はなんてセクシーなんだろう!と子供心に思ったものだ。もっとも「セクシー」という意味を、ちゃんとわかっていたのかどうかは不明だけれど。そういえば『悪魔を憐れむ歌(Fallen)』でこの曲が使われていて、恐怖感を高めるのに一役買っていた。♪You'll come runnin' back〜♪という部分を、映画の中の重要人物が♪I'll come runnin' back〜♪と言い換えて歌うところが、とてもとても怖かった。
Neil Youngにも「Time Fades Away」という曲があり、これも大好きだけれど、内容はとてもヘヴィだ(つい「Spoonful」を連想してしまう)。
一方、タイトルに、直接「time」がついていないものの、Jefferson Starshipの「Hyperdrive」は、時空の概念をテーマにしたスケールの大きな曲だ。JSのアルバムで『Spitfire』と1、2を争うほど好きな『Dragon Fly』に収められていて、アルバム全体のコンセプトがよく表われている曲の1つでもある。といっても、このアルバムで私が1曲だけ選ぶとすれば、メンバーのオリジナルではない「All Fly Away」というのだから、ちょっと皮肉かも。オリジナルは、Tom Pachecoによるものだけれど、まるでこのアルバムのために書かれたのではないかと勘ぐりたくなるほど、しっくりと溶け込んでいる。当時、そのオリジナルが聴いてみたくて、わざわざ御茶ノ水レコード店まで探しに行った。レジのお兄さんに「こんな渋いものをキミが聴くの?」と訊かれ、「JSがカヴァーしているから」と答えたら、「JSとはずいぶん違うから、きっと驚くよ」と言われた。確かに、カヴァー・ヴァージョンとはずいぶん違っていて、面食らったことだけ覚えている。結局、1〜2回聴いただけで、どこかに消えてしまったようだ。