Welcome Back/John Sebastian

ネット・デビューしたばかりの頃から、ずっとお世話になっていた数少ないサイトの中の2つが、最近休止中で寂しい思いをしていたけれど、このたび相次いで復活したので大喜びしている。1つはブルーズ好きのMさん(ネット仲間にはあと2人Mさんがいるし、Mちゃんやmさんもいる。私自身もMだ。こういうことを考えると、イニシャル表記の限界を感じる。でも、ご本人の了承を得る前に、ハンドル・ネームをそのまま書くのは気がひけるので、しばらくこのままにしておく)のサイトで、もう1つはJAファンとして大先輩にあたるPさんのサイトだ。MさんのところではThe Bandをはじめ渋めのアーティストの話題がよく出るし、QMSのことだって堂々と書ける。一方、PさんのサイトにはJA/Tuna/JS専用BBSまであり、ロック・ファンの中では少数派にすぎない彼らのファンにとって、とてもありがたかいものだった。ところが、リニューアルされたものは、予想をさらに上回るものだった。従来のBBSの代わりに、『Jefferson Airplane研究所』というタイトルのブログ(正直に言うと、私はこのシステムを未だによく把握できていないのだけれど)ができていたのだから。その名の通り、さまざまな面からJAを深く掘り下げて研究するという姿勢は、私のようなふわふわしたファンには、ちょっと敷居が高くさえ感じられる。最盛期の頃からJAを聴き続けていらっしゃる、数少ないファンのPさんだからこそできることなのだろう。私がファンになった頃にはすでに、実質的な活動が休止していたのに比べ、ベスト・メンバー期のJAをリアル・タイムで味わってきたPさんがうらやましくてたまらない。1つ1つの記事を拝見しても、それぞれがまさに「研究論文」と呼ぶにふさわしいもので、私はその100分の1も聴きこんではいないというのがよくわかる。というより、1つ1つの音を細かく、かつ、鋭く分析して系統的に捉えているPさんとは違って、私は全体としてのJAの存在そのもの、つまり、言葉ではうまく表わせない漠然としたJAの「アイコン」や、耳に聴こえるものを超えた何かもまた、好きで好きでたまらないのだと思う。
このお2人に捧げる今日のタイトル・ソングは、TVドラマのテーマ・ソングとして大ヒットしたもので、最近はビールのCMにも使われていた。でも、私にとってJohn Sebastianは、未だに「ウッドストックで歌詞を忘れてヘラヘラしていた人」というマイナス・イメージの方が強い。