We Love You/The Rolling Stones

今日はBrian Jonesの35回目の命日。そしてBrianに追悼の詩を捧げたJim Morrisonも、2年後の同じ日に亡くなった。しかも2人共、水に関する場所(Brianはプール、Jimはバスタブ)で亡くなっているので、よく因縁めいたミステリー扱いされている。
私は今でこそBrianファンを名乗っているけれど、初めてStonesを好きになった頃は、個人的に好きなメンバーは特にいなかった(それから何年も経った高校生の頃、なぜか熱に浮かされたように、半年間だけMickに狂っていたことがあるだけ。この時のことは父もはっきり覚えていて、80年代半ばにMickのTVインタヴューを一緒に見ていたら、突然ポツリと「Mickも老けたなあ。こんな奴の一体どこがいいんだ?」と言っていた。部屋に大きなポスターを貼って、大騒ぎしていたことがよほど気に入らなかったのだろう。でも、Mickはちゃんとフルネームで覚えてもらっているからまだ救われる。Jeff Beckに至っては、未だに「あのギター弾き!」扱いだ。ちなみに、父がフルネームで言えるのはMickの他にBeatlesの4人とDavid Bowie)。
Brianから少し話が逸れてしまった。私が彼のことを特に意識するようになったのは、多分、Ron Woodが加入した頃からだと思う。みんなの記憶からBrianが忘れ去られていくにつれて、まるで反比例するかのように、彼に対する思い入れが強くなるばかりだった。ネット・デビューする前に初めて参加したオフ会もBrianのものだった。オフ会という言葉さえ知らない頃だったし、そもそも、ネット上で知り合ったのではなく、イギリス本国にある彼のFCの数少ない日本人会員名簿を見て知り合った集まりだから、厳密には「オフ会」ではなかったのだけれど・・・。
さて、今日のタイトル・ソングは、『Their Satanic Majesties Request』のアルバムとほぼ同時期にレコーディングされたものの、アルバムには収録はされず、シングル・カットのみされた。そのプロモーション・フィルムは、Mickの足に鎖が付けられていたり、Marianne Faithfullが登場することで話題になった。この曲の不思議なカヴァー・ヴァージョンを聴いたことがある。何年も前の早朝、何気なくTVをつけたら料理番組をやっていて、そこで繰り返し流れるのがどこかで聴いたメロディだった。よく考えると「We Love You」のイントロ部分(Nicky!)が、お琴と笛の組み合わせで、まるでお囃子風にアレンジされ、何度も何度も繰り返されていた。気になってTV局に問い合わせたけれど、何もわからないと言われ、今もなお謎の曲のままとなっている。