Heat Wave/Linda Ronstadt

午後に自宅に戻ることになっていたけれど、事前に、ショッキングな情報が入ってきて、帰るのが怖くなってきた。それは、自宅のある市の最高気温が37℃を超え、関西で今年一番の記録をしたというものだった。37℃だなんて冗談じゃない。体温よりずっと高いなんて信じられない。特に私なんか、小4の時「プール熱(正式な病名は何というのかな?)」に罹って以来、平熱がとても低くなり、常に35度台後半だというのに・・・。
それでも、覚悟を決めて電車に乗った。結局、実家滞在中に聴けたCDはほんの数枚だった。昨夜聴いたバーゲン・シリーズの1枚、Shira Kammen『The Almanac』では「John Barleycorn」までカヴァーされていた。いつものことながら、好きな曲のカヴァー・ヴァージョンを色々聴くのは興味深い。
電車の中で聴き始めたのは、San Franciscan Nightsの続きVol.3から、まずはCountry Joe & The Fish。一番好きな「Not So Sweet Martha Lorraine」は入っていないし、アルバムもLPで2枚持っていただけなのに、こうして70分近いライヴを聴いてみて、とても好きなタイプのバンドだということを再認識した。その後聴いたVol.4 & 5に登場するSteve Miller BandとElectric Flagの68年ライヴよりずっと印象に残っている。ちなみに、Steve Miller Bandは、Muddy Watersの「I Feel So Good」をカヴァーしていた。この曲を初めて聴いたのは、高校生の頃、Jo Ann Kellyヴァージョンだった。その後、長年にわたり、他のヴァージョンをほとんど聴いたことがなかったので、今頃ふいに聴けたのはまさにsweet surpriseだった。
さて、タイトル・ソングは、今日のあまりの暑さ(結局、全国2位だったらしい)に敬意を表して・・・。といっても、残念ながら、「この暑さをどうにかして!」という歌なんかではない。♪Whenever I'm with him, something inside starts to burning and I'm filled with desire. Could it be the devil in me or is this the way love's supposed to be? It's like a heat wave burning in my heart♪という、とてもホットなラヴ・ソング。モータウンサウンドの立役者Holland-Dozier-Hollandの手によるもので、『Prisoner In Disguise』に収められている。彼女は、このアルバムで、Neil Young、J.D.Souther、James TaylorLowell GeorgeJimmy CliffDolly Partonらの曲も取り上げ、相変わらず選曲センスの良さが伺える。