Friday/J.J.Cale

日記を書き始めて最大のピンチ!書くことが何もない。よく考えると、これは本末転倒で、日記とは、その日起こった事や考えた事を素直に書けばよいのだけれど、それさえも思い浮かばない。昨日実家から戻り、ひと息ついて今朝からダラダラ過ごすだけだった。それなら、何も無理して毎日書かなくても、と思われそうだけれど、私の性格上1日でも休むと、そのままズルズルとサボりそうで怖い。
しいて珍しかったのは、お昼過ぎから、晴れているのに雷がゴロゴロと鳴り響いていたことぐらい。まるで、Rip Van Winkleの「ナインピン」を思わせるようだった。昔のオランダ人は、山で小人がナインピン(ボウリングの原型)をすると、雷が発生すると信じていたのだ。確かに、そんな音がする。
夕方になっても晴れていたので、少し外出することにした。ところが、出たとたん、いきなり大雨。念のため用意していた傘が、まったく役に立たないほどのどしゃぶり。今さら引き返すのもしゃくなので、そのまま目的地に向かい、用を終えて戻ろうとしたら、雨はさらに激しくなってきた。通行人のほとんどは、不意の雨に傘も持たず、ズブ濡れになっていた。自転車に乗っている私も、身体中が濡れネズミ。どうしようもないので、近くのスーパーに緊急避難したら、その店先に、帰れなくなった人たちが何人も、ポカンと口を開けて、うらめしそうに空を睨んでいた。なのに、店内はガラガラ。雨水を吸い込んで重くなったスカートに、冷房の風が容赦なく吹き付けて凍えそうになる。それでも10分ほど我慢して外に出る頃には、またうっすらと陽が射していた。後でニュースを見たら、この地域でほんの15分ぐらい局地的集中豪雨のような夕立だったらしい。よりにもよって、一番ひどい時に外出していたなんて、タイミングが悪すぎた。それだけで、今日1日が終わってしまったような気がする。
タイトル・ソングは、学生時代からなぜか大好きなJ.J.Cale。月曜日からせっせと働いている人(恐らくJ.J.Caleの姿が投影?)が「火曜日なんか大嫌いさ。街には女の子が誰もいないし、ビールを飲んでTVを見るだけ。金曜日が恋しいのに、まだまだ遠い。水曜日で、やっと週の半分が終わり。給料が入ったら、ブラブラするのにな・・・。木曜日になると、少しましな気分。週末までもう少しの辛抱だから・・・」と歌う、実に情けなくサエない歌詞だ。でも、歌い方が妙にイロっぽくてたまらない。