Farewell/The Yardbirds

朝からいつになく厭世的で、人間嫌いモードに陥っている(厳密には「人間嫌い」ではなく、逆に「人に嫌われ」モードというべきか)。特に誰かにいじめられたり、ケンカしたというわけではなく、漠然と世の中がイヤになっているだけ。実は、ティーンエイジャーの頃からずっとそうだった。自分では普通の言動をとっているつもりでも、いつも浮いてしまい、アウトサイダーのようだった。敢えて無理に媚びて、人に合わせようとは思わないので一層孤立し、疎外感を味わうばかりだった。深刻に考えれば考えるほど、ますます落ち込むので、できるだけ楽観的でいようと思っているのに、ふとしたことで、つい今日のようなモードになってしまう。こんな時には、無理に気を紛らわそうとはせず、そのままドン底気分に浸りきるのが最良の解決策だということぐらい、長年の経験からわかっているけれど、その最中は相当ヘヴィだ。
そんな気分のまま選挙に行き、ついでに昨日預けておいた荷物を取りに、ショッピング・センターまで足を延ばした。今日は不意の雨に遭うこともなく、ホッとしたのも束の間だった。自転車を停めた時、そばに立つ低い木の幹に前輪をうっかりぶつけてしまった。その瞬間、「ジジジ〜ッ!」という音と共に何かが飛び去り、腕に冷たいものがかかった。俗に言う蝉の・・・・。生まれて初めての体験だった。今日こそは安心していたのに、最後にこんなオチがあるなんて・・・。
タイトル・ソングは、高校生の頃聴き倒した『Roger The Engineer』の中から。一昨日の「Friday」のように、歌詞は月曜日から順に始まるけれど、今日の私以上に厭世モードが甚だしい。週末にささやかな希望を抱いている「Friday」とは正反対で、♪Friday's sadness began to creep,upon me like the deepest sleep. It seemed that only I could see just what my world would finally be.♪と、どんどん深刻になっていき、日曜日にはついに♪On Sunday back inside my room, I draw the blinds, 'tis afternoon. I let my mind find its own ways, Farewell to future days.♪で終わる。最後の一節は救いようがない。ちょうど今日は日曜日だけれど、私はそこまで重症ではない。
幸い、夜になって日付が変わる頃には、少し落ち着いてきた。Neilの「Tell Me Why」の♪I'm lonely but you can free me all in the way that you smile♪という一節をふと思い出した。