Bangla Desh/George Harrison

先日起きた新潟の水害は、その後、予想を超えるひどい事態に陥っているようで、ニュース映像を見るたびにショックを受けると同時に、被害に遭われた方々が気の毒でたまらない。すでに、募金の呼びかけが始まったり、ヴォランティアの人々が少しずつ現地入りしているようだけれど、こんな時にこそ、多くの人々に影響力のある、いわゆる「有名人」たちに一肌脱いでもらいたい。一番手っ取り早いのは、なんといってもチャリティ・オークションだろう。たとえば、野球選手やサッカー選手などが、不要になったボールやバット、スパイクなどをオークションに出すだけで、相当なお金が集まるのは一目瞭然。これなら、選手たちに、特別な手間や負担をかけさせることもなく、すぐにでも実行できるはずだ。次に、もう少し準備が必要だけれど、より多くの人々が確実に参加できるのは、電話募金だろう。これは、指定された番号に電話し、そこで流れるメッセージを数分間聴くだけで、通話料以外に、自動的に一定の募金(たいてい\100程度)が徴収されるというものだ。すでに、ドラえもん募金などでおなじみだし、阪神大震災の時には、ジャニーズ事務所が同様のシステムを提供していた。そこに電話すると、所属タレントのメッセージが、週替わりで数名分ずつ聴けるので、電話するファンが後を絶たなかった(とても手軽な募金方法なので、私も何度か電話してみた)。これを、人気俳優やミュージシャンが率先して行なってくれたら、その効果はてきめんのはず。そして、さらに準備に手間取るだろうが、チャリティ・イヴェントやコンサートも望むところだ。有名人の立場を、ぜひ有効利用してもらいたい。
私自身、まだ何の募金もしていないのに、こんなことを言う資格はないかもしれない。でも、大惨事が起きるたびに、必ずこのアイディアを思い浮かべてしまう。
海外では、ミュージシャンによるチャリティ・ライヴが、日本以上に数多く行なわれている。その草分けとなったのが、George Harrisonの呼びかけで、多くのビッグ・アーティストが勢揃いした「バングラ・デシュのコンサート」だろう。私にとって、演奏シーンを初めて目にするミュージシャンも多く、色々な面で本当に意味のあるイヴェントだったと思う。ついでながら、あの時、祖国を救ってくれるようにGeorgeに依頼したRavi Shankarの娘が、Norah Jonesだということを2年ほど前に知った時は、本当に驚いた。