Sea Of Joy/Blind Faith

今日は「海の日」なので、れいのごとく「Sea」のつくタイトル・ソングを考えてみた。本当は、Sea Child/Hot Tunaが妥当だけれど、ちょっとひねってBlind Faithを選んだ(Neilの「Sea Of Madness」でもよかったかな)。当時、「スーパー・グループ」と言われていたBlind Faithは、たった1枚しかアルバムを残していないけれど、技術的に云々と言う前に、私個人にとって、ほとんど好きな曲ばかりのアルバムだ(中でも、軽くてポップなBuddy Hollyの「Well All Right」がクールにカヴァーされていて、いつ聴いてもドキッとする。この「ドキドキ感」こそ、私がその曲を気に入るかどうかの、大きなポイントとなる)。数年前に、ボーナス・トラック付きのデラックス・エディションが出た時は、本当にうれしかった。
さて、私は海のそばで生まれ、これまで何度も(それに現在も)海の近くに住んでいて、海には大いに縁があるというのに、実際にその中に入ることはあまり好きではない。まず、砂浜を裸足で歩くと、足の裏が焼けるように熱いし、指の間や爪にまで砂粒が入り込んでくるあの感触が大嫌い。また、きれいそうに見える砂浜でも、誰かが捨てたゴミや、海から流れ着いた漂流物があちこちに散乱し、気持ちが悪くてたまらない。いざ海中に入っても、肌に感じるあのぬるぬる触はゾッとする。ましてや、海藻や流木がプカプカと浮かんでいるのを目にすると、思わず逃げ出したくなる。おまけに、人一倍眼が弱いので、容赦なく照りつける太陽は耐えがたい。
そのくせ、離れたところから見る海は大好きだし、海に沈む夕陽は、何度見ても感動する。「海」という言葉にも、すぐ反応してしまう(暑さに弱いのに、「夏」という単語を耳にするだけでウキウキするのと似ている)。
ニュースによると、今日は、海だけでなく、水全般に関する催しも多かったという。けれども、先日の新潟や福島に続き、福井も集中豪雨に見舞われ、その被災者の方々が「今一番必要なのは水。水にすべてを奪われたというのに、今は水道が止まって水不足になるなんて、皮肉!」と語っていたのが印象に残っている。あまり浮かれ気分でいるわけにはいかない、と痛感した。
話は変わって、また頂き物が増えた。Bert Jansch(11/09/97)、Fairport Convention(1974)、Dinosaurs(01/28/84)、Raven(09/04/76)、WZ(07/20/88)、それぞれのライヴ。うれしいけれど、聴く優先順位のつけ方に悩んでしまう。