Ice Cream Phoenix/Jefferson Airplane

昼間ずっとエアコンの部屋に居たので気付かなかったけれど、夕方ニュースを見て力が抜けそうになった。今日全国一暑かったのは、私の住む市で、また37℃を超えたという。某局の童顔で舌足らずのしゃべり方をするお天気お兄さんは、普段とても真面目なのに、珍しく「堺の中心で暑いと叫ぶ!」なんていうダジャレを言っていたのが、妙におかしかった(といっても、私はれいのベストセラー小説を読んでいないし、ましてや映画なんて観る気もしないし、TVドラマさえ見ていないけれど)。
今日、アメリカでは「アイスクリーム・コーンの日」だそうで(ってことは「アイスクリームの日」も別にある?)、急にコーン・アイスクリームが食べたくなったものの、7時を過ぎてもまだ暑く、結局、買いに行くのをあきらめた。代わりに、この日にちなんだ面白いカードを見つけて、ジョークのわかる人に送ったら、早速返事が届いていた。
タイトル・ソングには「Ice Cream」が入っているものの、歌詞の中にはひと言も出てこない。一昨日に引き続き、またJAの曲を選ぶことになったけれど、これは4枚目のアルバム『Crown Of Creation』に入っている。大傑作『After Bathing At Baxter's』の次に出たもので、ちょうど最盛期の真っ只中。アルバム全体を通じて、歌詞は、前作以上に悲観的でシリアスなものや、抽象的なものが多くなっている。将来に対する絶望感すら感じられるものもある。たとえば、タイトル・ソングの♪Tell me why if you think you know why people love when there's no tomorrow♪という部分や、エンディング・ナンバー「House At Pooneil Corners」の♪Someone stood at a window & cried 'One tear I thought that should stop a war. But someone is killing me'♪という部分など、特にわかりやすい。「Star Track」の♪You'll wander around from place to place, disappear without a trace And someone else will take your place in line♪に至っては、皮肉すら感じ取れる。「反体制的」というよりむしろ、当時の社会に対する一種のあきらめのようなものまで伝わってくる。だからこそ「Wooden Ships」の♪We are leavin' You don't need us♪につながるのではないかと思う。要するに、イヤな社会を変えることができないのなら、そこから逃げ出してしまえ!ということで、それがさらに発展して「Hi-jack the Starship」構想が生まれたのだろう。