Somewhere In Hollywood/10CC

よく「外見より中味」と言うけれど、少なくとも自分自身に関しては、外見はもちろんのこと、中味の方も、あまり誇れたものではない。まあ、性格的に色々問題があっても、それも自分らしさの1つだから、あえて変えたいとは思わないけれど、どうしても何とかしたいのは整理能力のなさ!私は極度の貧乏性で、物を捨てられない上、整理整頓が不得手ときているので、いつも困り果てている。単純に考えると、使った物をすぐに元の場所に戻せば、常に部屋の中は片付いた状態のはず。だけど現実は甘くない。急いでいると、とりあえず放りっぱなしにして「後で片付けよう」と思う。ところが、元に戻す前に新たに物が増え、そこに積み重ねてしまう。そんなことの繰り返しで、未整理の山がどんどん高くなっていき、山崩れ寸前で、一時的に別の場所に移動させる。これがえんえんと続き、手のつけられない状態に陥っていく。結局、何かを探そうとしても、悪魔の呪文のように出るのは「この家のどこかにあるはず・・・」という言葉だけ。つまり「somewhere in my house」というわけで、今日のタイトル・ソングを思いついた。
初めて聴いたのは、大学生になったばかりの頃だった。高校生の頃に知り合ったJeff Beckマニアのお姉さんと、上京後によく会うようになった。彼女は、Jeff Beckと同じくらいWishbone Ash(特にAndy Powell)に心酔していた。他にも、Jethro Tull、Gentle Giant、Status Quo、Mick Ronsonといったブリティッシュ系がお気に入りだった。ある日、「これ、おもしろいのよ」と言って聴かせてくれたのが10CCだった。個々の曲名はおろか、アルバム・タイトルさえ覚えていないけれど、その時聴いたいくつかの曲の中で、♪Norman Mailer waits to nail her♪という韻を踏んだフレーズが、特に印象に残った(こんな言葉遊びは大好き!)。ところが、学生時代につきものの(&今もなお続く)金欠病のせいで、自ら手を延ばす機会を逃したまま、長い年月が過ぎていった。やっとタイトルがわかったのは、つい1年ぐらい前のことだった。Gさんのボードで10CCの話題が出た時、長年気になっていたことを書き込んだら、その歌詞の一部を見ただけで、すぐにタイトルを教えてくれる人がいた(確か、Aerosmithの大権威のお方だったと思う。大感謝)。それでやっとすっきりした。バンド名の由来だけは、強烈なインパクトがあったので、ずっと覚えていたのだけれど・・・。