Ride The Tiger/Jefferson Starship

昨夜、ずいぶん遅くまでプロ野球の試合が続いたらしい。ネット仲間の間ではファンの多いタイガース対ドラゴンズ戦だったので、最後までハラハラしながら見ていた人も多いだろう。私は、今でこそほとんど興味がなくなってしまったけれど、ひと頃は、まさに狂ったように見ていた。80年代後半から90年代にかけてのことだ。自慢じゃないが、12球団のほぼ全選手の背番号と名前が言え、顔も認識できた。メガホンではなく日傘片手に、各地の球場にせっせと足を運んでいたし、毎日中継の後、さらに『プロ野球ニュース』のチェックも欠かさなかった。凝り始めると徹底的に凝ってしまうというのが、私の悪いクセでもあり、ある意味では長所でもあった。しかも、それとほぼ同時期に、大相撲にもハマっていて、その熱の入れ方は異常だった。当然のことながら、全相撲部屋の力士の四股名を、序の口から幕内、ついでに行司や呼び出し、床山までほぼ全員言えたし、球場に出向くのと同様に、各場所の観戦も怠らなかった。両方が重なった時は、早起きしてまず稽古見学に行き、それが終わると、そのまま国技館に行って序二段ぐらいから取り組みを見始め、夕方、少し早めにそこを出て球場に向かいナイター観戦、という殺人的スケジュールだった。うら若き(!)女の子が、熱心に稽古見学したり、早い時間から観戦していると、どうしても目立ってしまい、よくちゃんこをご馳走になったり、満員御礼の札が出ている時でも、フリーパスで入れてもらえたりした。球場でも、私が特に応援していた広島カープは、比較的ファンが少なかったため、応援団の方々からビールやたこ焼き攻めにあうことが多かった。
それほどまでに夢中だった野球と相撲に対する情熱が、すっかり薄れてしまったのはどうしてだろう?ひと言で言うと「華」がなくなったからかもしれない。選手も力士も、私がよく見ていた頃は、もっと華があり個性的だった。それに比べると、今は、絵になる人が、ずいぶん少なくなった気がする。もちろん、外見のことだけを言っているのではない。絵になる人というのは、たいていの場合、実力も伴っているのだから不思議なものだ。
タイトル・ソングは、単に、タイガースに掛けてみただけ。『Dragon Fly』に収録されているが、両方合わせると、まさに昨夜のカード通り。そうそう、同アルバム収録の「All Fly Away」にも♪Dragon fly away♪というフレーズが出てきたっけ。