Berlin/Lou Reed

昨日、久しぶりに仕事で外に出ることになったので、わざとエアコンをつけず窓を開けて寝た。そうすれば、手頃な時間に暑くなり、自然に眼が覚めると思ったから。ところが大誤算。6時頃、すでに暑苦しくて眼が覚めた。おかげで1日中、睡眠不足に悩まされることになった。
暑さと眠気でボーっとしながら出かけた先は梅田、つまりJR大阪駅周辺のこと(大阪では、同じ地域でも、JRと私鉄や地下鉄では違う駅名になっていることが多い。そのため、よそから来た人には紛らわしいらしい)。ここを、乗換駅として利用することは時たまあるけれど、このところ途中下車することはめったになかったので、せっかくだからキディランドを覗いてみた。もちろんドール・チェックのため。以前は少なくとも月に1度は足を運んでいたのに、もうすでに半年以上ごぶさたしていた。でも、Barbieの新作を見ても、もはや心がときめかない。うれしいような、悲しいような・・・。
帰宅後、さすがに疲れが出たらしく、気が付かないうちに、椅子の上で器用に身体を三つ折りにして、1時間ほどうたた寝していたようだ。前にもまるで同じようなことがあったと思うけれど、どうして三つ折りになるのだろう。
そんなことから、ふと、ずいぶん前にベルリンに行った時のことを思い出した。まだ東西分裂中で、どちらにも足を踏み入れたけれど、街の様子はまったく違っていた。東側の壁の手前には有刺鉄線が張られ、近付くことさえできなかった(地雷が埋められているとも言われていた)。ところが、西側の壁にはラクガキだらけ。Stonesのあのベロ・マークも見事に再現されていたので、記念写真を撮ったほどだ。その近くに、壁の歴史を語る博物館のようなものがあった。東から西へ命からがら逃げてきた人たちの、実際の方法なども紹介されていた。その中に、ありきたりのスーツケースはもちろんのこと、バス・ドラムの中をくり抜き、身体を曲げてそこに隠れてきた人の写真もあった。それを見て、不謹慎ながらも「これなら私にもできるかな」と思ったものだ。でも、やっぱりダメだろうな。たとえ、中にすっぽりと納まったとしても、私は極度の閉所恐怖症だから、それから先が怖い。
タイトル・ソングにLou Reedを選んだけれど、実はもう何年、いや何十年も聴いていない。ベルリンつながりで思い出しただけなんて、失礼かな?一応、初来日の時は、中野サンプラザの最前列で見たのだけどね。