Emergency/Jefferson Airplane

仕事の締め切りが迫っているのに、未だにほとんど手つかずの状態。一体、何をやっているんだろう。タイトル通り、まさに緊急事態だ。一方、昨日突然発生し、早足に去っていった台風も、こちらでは夜中に大雨が降った程度で、目が覚める頃にはすっかり止んでいた。でも、今回もまた他の地域では相当な被害があった模様。こればかりは、運不運に大きく左右される。
緊急事態といえば、昨日、ネット仲間のGさんの娘さんが貧血で倒れた拍子に頭を打ち、病院に運ばれたという。救急車が出払っていて、隣の市(偶然にも、私が学生時代4年間過ごした所)の車が回されたとか。到着するまで、さぞかし不安だったろう。幸い、大事には至らなかったというので本当によかった。
6年前に弟が交通事故で頭を強打し、3日間意識不明の重体に陥って以来、「頭を打つ」ということにとても敏感になっている。ニュースを見ても、事故や事件による頭部打撲が原因で、命を落とすことが多いようだ。私自身、昨年末に自転車で転倒した時も、まず気になったのが頭。ヒビが入っていた肩の痛みも忘れて、何よりも先にCTスキャンを撮ってもらった。
頭部打撲で何が怖いかといえば、急性硬膜下血腫というやつ。血液が脳に流れて圧迫し、その機能を止めてしまう。それをすぐに取り除かなければ、死亡したり、たとえ一命を取りとめても植物人間状態になることが多いという。弟の場合、その一歩手前だった。が、信じられないほどラッキーな偶然が重なり、今ではピンピンしている。まず、事故の相手がタクシーだったので、迅速な対応をしてくれた。次に、現場は消防署と警察署の眼と鼻の先で、救急車もパトカーも、すぐにかけつけてくれた。さらに、そのすぐ先に脳神経外科のある救急病院があり、その日に限って、脳神経の権威でもある医師が夜勤だった。おかげで、臨機応変で的確な処置を受けることができた。後で聞かされたけれど、もしその夜、専門外の医師やインターンが夜勤だったら、手遅れになっていたという。ここまで運に恵まれる人も珍しい。
以前、深夜放送で『わかれ路(Intersection)』という映画を偶然目にした。Richard Gereが出ているのでしばらく見ていたけれど、暗くて退屈。もうやめようと思ったところで、彼が交通事故に遭い、弟と同じ硬膜下血腫となったので、俄然、気になって最後まで見てしまった。でも、彼は弟みたいに強運の持ち主ではなかったようだ。