Paris, Texas/Ry Cooder

タイトル・ソングは、Wim Wenders監督の同名作品サントラより。このように、唐突にタイトル・ソングから入る場合、そこからすぐに話が脱線することが多い。「パリ」と「テキサス」という、一見無関係に思われる地名が並ぶけれど、映画を見れば、実はテキサス州の中に「パリ」という町が実在することがわかる。同様に、今オリンピックで沸いているアテネと同じ地名が、オハイオ州に存在する(ただし、スペルは同じAthensだけれど、英語読みすれば「アテネ」ではなく「アセンズ」になるだろうけど)。こんなどうでもよい情報を得たのは、数年前のこと。Jormaのオフィシャル・サイトで公開されている日記の中で、よく見かける地名だった。長年ベイエリアに住んでいたJormaは、80年代半ばにウッドストック近郊に移り、その後、オハイオの山奥に農場とワークショップを構えて定着している。そして、近くにある比較的大きな町が、たまたまAthensだったというわけ。ちなみに、念のためネットで確認したら、アメリカにはAthensという町があと14もあることがわかり驚いている(何とテキサスにもある)。ギリシャアメリカ人はそれほど多くはないはずなのに、これは一体どういうことなのだろう。そういえば、私の元ボスの家を設計した人は、確かギリシャ系で、苗字もいかにもという感じだった(でも、見た目はSteven Spielbergによく似ていた)。
話はJormaに戻り、彼の名前について、フィンランド人がいつものMLに投稿していた。彼によると、Jormaというのは、フィンランドではよくある名前で、聖書のJeremiahに当たるという(その一方で、スラングでは、Dick/Peter/Johnと同じものを意味するらしい。でも、これは聞かなかったことにしよう)。Jeremiahといえば、Sydney Pollack監督作、Robert Redford主演の『大いなる勇者』の原題が「Jeremiah Johnson」だった。RRはあまり好きではないのだけれど、この映画の中では悪くはなかった(というより、映画そのものが気に入ると、そこに登場する人も、素直に受け容れられるということだろうか)。もう1つJeremiahで浮かぶのは、Peter Rabbitシリーズに登場する一番キライなキャラクター。彼がカレンダーに登場した月は、裏返しにして見えないようにしたほど・・・。
それにしても、Ry Cooderの話題には一切触れずに終わってしまうなんて、タイトルだけ見て期待して下さった人には申し訳ないけれど、これはいつものこと。