Moonlight Traveller/Raven

昨日の朝まで覚えていたけれど、今日、眼の前をカラスが横切って、私の身長とそう変わらない低木に止まるまでしばし忘れていた。そう、今日はJohn Cipollinaのバースデイ!生きていたら61歳になる。Happy Birthday!
こんな間近でカラスを見たことがなかったので、しばらく見とれていた。そして「Raven」つながりで、Cipollinaのことを思い出したというわけだった。もっとも、その時見たのが、はたして「raven」なのか「crow」なのか定かではないけれど、とにかく大きくて立派なカラスだった。
さて、8月も終わりに近付くと、獅子座の季節から乙女座の季節へと移る。これまでいくつかのBBSに書いたことがあるけれど、ここに書くのは初めてなので改めてまとめよう。QMSの1stアルバムに参加している4人全員が乙女座生まれ、しかも、CipollinaとDavid Freibergが同じ日、残るGary DuncanとGreg Elmoreはどちらも9月4日生まれという偶然が重なっている。これがQMSというバンド名の由来となっている。乙女座の守護星は水星で、水星を表わす「Mercury」には「水銀」という意味もある。そして、「quicksilver」もまた、「水銀」を意味する。さらに、ローマ神話のMercuryは、ギリシャ神話のヘルメス(Hermes)に該当し、使者(messenger)のシンボルでもある。これらを合わせて、Quicksilver Messenger Serviceというユニークなバンド名が出来上がった。もちろん、略すと3つの単語の頭文字を取って、QMSとなるのだけれど、なぜか日本では、QSMS(さらにひどい時はQSM)と書かれることもある。quicksilverという単語をちゃんと認識していれば、絶対にありえないミスなのに、某長老の音楽ライターまで、雑誌で堂々と「QSMS」と書いているのを見つけた時は、あきれると同時に怒りさえ感じた。そんないいかげんな人に、QMSを語ってもらいたくなんかなかった。
ちなみに、タイトル・ソングは、Ravenの公式アルバムには入っていない。公式に収録されているのは、その約10年後に結成された同じCipollinaのバンド、Problem Child(前にも書いた通りスラングで「LSD」のこと)のアルバムが初めて。
奇しくも、これを書いている最中にうれしいニュースが届いた。それは、Cipollinaの4枚組DVDセットが今年中に発売されるというもの。3年前に出た『Electric Guitarslinger』に加え、70〜80年代のライヴ映像や、家族や友人のミュージシャン達のインタヴューも多数予定されているという。企画段階ではなく、すでに進行中のプロジェクトらしいので、大いに期待できそうだ。