Jump Baby Jump/Pentangle

オリンピックもあとわずかで閉幕。何だかんだと言っても、前回のシドニー大会よりずっとよく見ているような気がする。やはり、日本選手陣が最初からあれだけ活躍したことが大きな理由だろう。
それとは別に、こんな国際的イヴェントには、動機は不純だけれど、もう1つの楽しみもある。それは、「観賞用」のアスリートを探すこと。ただし、そのためには、各種競技をくまなくチェックしなければならないので、最初から、この楽しみをほとんど放棄していた。
所詮、容姿に関して、マスコミで興味本位に紹介されるのは、いつも決まって女子選手ばかりなのだし・・・。そもそも、これについては、各競技そのものについても疑問だらけ。たとえば、ビーチ・バレーの男女の公式ユニフォームの露出度の差は、一体何なのだろう?そして、一説によると、新体操なんて、低年齢化した女子体操選手に不満の男性ファンの目を楽しませるためにできた種目だという。しかも、その新体操さえも、最近は体操同様に低年齢化しつつあることを嘆く「バカ者」が少なくないらしい。まったくもう、いいかげんにしてほしい。
こんな風に不満だらけの私を、まるでなだめるかのように紹介されたのが、走り幅跳びイギリス代表のChris Tomlinsonという選手。まだ22歳だというのに、国内の記録を40年ぶりに塗り替えたという。身長は196cmもあり、まさに期待の大型新人!プロフィール写真を見ると、アスリートという前に、モデルかミュージシャンのような華やかな風貌なので驚いた。とは言え、あまりにも堂々として、自信たっぷりに見えるタイプなので、こちらも、少し距離を置いたところから見てしまう。私個人の好みとしては、やはり、もう少し控えめで、陰のある方が良い。
と言いながらも、昨夜の決勝はしっかり録画して見た。どんな動きをするのか、この眼で確かめたかったから。なるほど、フィールド内でも、ひときわ華やいだ存在だった。あいにく、5位に終わってしまったけれど、長い手足をもて余すような助走を、もっと効率のよいものに変えることができたら、大いに期待できると解説されていた。北京大会が楽しみになってきた。
そんなChrisにふさわしいタイトル・ソングを、すぐに思いついた。偶然にも、今日、Bert Janschの最新映像を見せてもらったばかりだった。今月初めに開かれたケンブリッジ・フォーク・フェスティヴァルでのステージで、髪を切ってメガネをかけた姿は、どことなくEric Clapton風だった。このフェスティヴァルには、Tom RobinsonやJimmy Cliffまで出ていたので驚いた。