Words/Neil Young

珍しく、オーブンで簡単なお菓子なんか作っていた。パウンドケーキとメロンパン風の焼き菓子と、怪しげなパンもどき(ずいぶん前に話題にしたのと同じ代物)の3種類。材料を混ぜ合わせたら、後はレンジに入れて焼き上がるのを待つだけなので、その間ずっと、オリンピックの録画中継を見ていた。結局、夕食後もそれが続いた。こんなことは珍しい。
こうして1日が終わってしまったので、日記のネタがない。そこで、前から気になっていたことをまとめよう。タイトル・ソング通り、まさに「言葉」に関すること。すでにおわかりの通り、私の語彙は少ないし、文章もワンパターンでぎこちない。そのくせ、言葉の表記にだけはやたらとこだわる。基本的に、海外の人名やアルバム&曲名はカタカナではなく原語表記することにしているし、映画の題名を初めて書く時は、邦題と原題の両方で表記し、2回目以降は邦題のみ。また、地名はなるべく原語の音に近いカタカナ表記だけれど、国名の場合、そうすると紛らわしいので一般的表記(「ドイツ」「スイス」「ギリシャ」etc.)に従っている。ここまでは特に問題がない。一番悩むのは、外来語について。ここでも、基本的には、なるべく原語に近いカタカナ表記にしたいのだけれど、単なる「外来語」の域を超越して、ほぼ「日本語」と化した単語に限っては、たとえそれが原語の発音から大きくズレていようとも、それをそのまま使うのが一番いいと思っている。たとえば、冒頭の「オーブン」を「アヴン」なんて書くと、ピンとこない人もいるだろう。「レンジ」を「レインジ」、「ケーキ」を「ケイク」と書くのも、キザっぽくて恥ずかしい。それどころか、明らかに誤った発音がそのまま日本語となっている「ラジオ」や「ウールのフード付きコート」、「時間にルーズな人」さえ、それぞれ「レイディオ」「ウルのフッド付きコウト」「時間にルースな人」と書く勇気もない。「もう立派な日本語だから」と自らに言い聞かせることにしている。ちょうど境界線にあるのは「ticket」「team」「tour」「mail」など。「チケット」や「ツアー」はほぼ日本語化しているけれど、「チーム」と書くのはやや抵抗がある。また、「Eメイル」と言うけれど、単独の場合は長い物に巻かれて心苦しくも「メール」かな。
でも、一番不本意なのは、前にも書いたように、Hot Tunaが会話に出ると、つい「ホット・ツナ」と言ってしまうこと。JAに関しては、どうにか「ジェファソン/ジェファスン・エアプレイン」と言えるけれど、Tunaだけは未だにどうにもならない。