Holiday/The Bee Gees

自宅で仕事するようになってから、ただでさえ曜日感覚がなくなっているというのに、そこに巷の長期休暇が加わると、さらにわけがわからなくなる。今日、電車に乗っていてつくづくそう感じた。いつもよりずっと混んでいて、しかも家族連れが多いので不思議に思ったが、考えてみれば、夏休み最後の日曜だった。でも、予想した行き先のUSJ方面に向かう人は意外に少ない。となると、大阪で降りて、そこで私鉄か東海道線に乗換えかと思いきや、そんな気配もない。みんな一体どこへ行ったのだろう。まあ、よその家のレジャー詮索はこの辺にして、自分の小さい頃のことを思い出してみた。小学生の頃、毎年、春夏の休みには、家族で小旅行に出かけていた。また、母の実家の田舎にも時たま行っていたけれど、海の近くにもかかわらず、泳いだ記憶はない。代わりに、わざわざお絵描きセット持参で、写生した覚えならある。絵といえば、暗い過去が蘇える。夏休みの宿題につきものの絵日記は、普通なら提出用の1〜2枚で済むものを、私の場合、母から強制され毎日描かされた(しかも、夏だけでなく冬休み中も)。一番バカバカしかったのは、プール熱で1週間近く寝込んだ時も、治った後、病気中の分もまとめて書かされたこと。ヤケになって、毎日、布団に横たわる姿ばかり描いた。5年生になって、ついに「絵」日記から解放されたものの、日記そのものは無理矢理続けさせられた。でも、あえて強制されると、逆効果なのは目に見えている。実際、当時の私は、今よりずっと文学少女で、読書が大好きだったにもかかわらず、日記はもちろん、作文も感想文も、自分で何かを書くということはイヤでたまらなかった。それがいつのまにか好きになったのは、人の目を気にせず、自分の思うままに書けばよいと気付いたからだった。
タイトル・ソングはなつかしのヒット曲。最初に聴いたのは、ウエスタン・カーニヴァルの中継で、タイガースのトッポによるカヴァー・ヴァージョン。友人が、オープンリールのテープに録音していたので、何度も聴かせてもらった。別の友人が「Massachusetts」とカップリングのシングル盤を買ったので、やっとオリジナルを聴くことができ、必死で覚えた。puppetという単語や、マサチューセッツという州名を知ったのもその時だった。まだ小学生だった。Bee Geesそのものは、特に好きでも嫌いでもなかったけれど、後のイメージ・チェンジには驚かされた。