Look At Yourself/Uriah Heep

今年最大という噂にたがわず、昨夜の台風による強風はすごかった。市内の瞬間最大風速を知りたくなる。幸い、目が覚めるとすでに風は治まり、今度は、蒸し暑くてたまらない。
遅めの朝食をとりながら、ニュースを見ていたら、世界の話題のコーナーで、フィンランドで開かれたというエアギター・コンテストの模様や、ギネス新記録の巨大ブリトーが紹介されていた。前者は、ギターを持ったフリをして、それらしく演奏するマネをするコンテスト。みんな、すっかりなりきっているのが面白い。そういえば、ハイになったアメリカ人が、そんなことをしている姿を、何度か目撃したことがある。一方、ブリトーは今でこそ日本でも食べられるようになり、その名前も知られているけれど、かつてはそうではなかった。そのため、Flying Burrito Brothersは、長らく「フライング・バリット・ブラザーズ」と表記されていた。まあ仕方がないかも。
そういえば、最近、メキシコ料理を全然食べていない。そう思うと、突然タコスが食べたくなってきた。食欲の秋が間近に迫っているのは、うれしい反面、恐怖も感じる。何しろ、夏までに40kgジャストに戻す!と宣言したのに、夏の間もけっこう食べていて、あと数kgのところで足踏み状態なのだから。考えてみれば、女子マラソンで金メダルを受賞した150cm40kgの野口みずき選手と比べ、私は数cm高く、数kg多いにすぎない。なのに、見た目が違いすぎるのは一体なぜ?あちらは、しっかりとした骨と筋肉、そして限りなくゼロに近い脂肪なのに対し、私の方はヤワな骨格に限りなくゼロに近い筋肉と22〜3%の体脂肪、そしてあとの大半は水分に違いない。世界のトップ・アスリートと比べること自体、大それたことだけれど、もう少し何とかしないとマズい。それでも、どう見ても我が身を信じられなかった去年の冬頃と比べると、ずいぶん元の自分に近付いてきたのだから少しは救われる。でも、その頃初めてお目にかかったきり、再会していない20名近い人たちは、恐らく、その時の私のイメージを今もなお抱いているはず。これは、人一倍プライドの高い私にとって、耐えがたき屈辱だ。でも、一時的にせよ、そういう「仮の姿」に甘んじていたのだから、自業自得なのだろうか。一刻も早く再会して汚名挽回したいけれど、当分都合がつかないのがくやしい。
タイトル・ソングは、2度と「仮の姿」に戻らないようにと、戒めの意味を込めて。