赤い靴/童謡

9月の到来に合せたかのように、昨日から仕事も始まった。でも、いつものごとく、最初はまったくエンジンがかからない。のんびりしていた先月とは違って、かなりハードなスケジュールのため、効率よく進めていかないと後で大慌てすることは目に見えているのに、困ったものだ。
さて、アメリカとは違い、日本の記念日は、語呂合わせで決められていることが多いけれど、その典型例として今日は「クツ」の日らしい。何度か書いている通り、私はファッションには無頓着な方だし、ブランド品にも興味がないけれど、靴には結構こだわる。といっても、ポイントは「履きやすいか否か」ということだけ。だからといって、いつもスニーカーばかり履いているわけではない。パンプス、サンダル、ブーツ、スニーカー、その他何であろうと、足にピッタリと合って、軽くて履きやすい物を選ぶ。めったに外出しなくなったといっても、基本的に、歩くことが好きなので、たまに出かけるとつい欲張って歩いてしまう。地下鉄の数駅分ぐらい歩くのも、まったく平気。そんな時、常に、歩きやすい靴を履いていないと、大変なことになる。逆に、ちゃんとした物を選んでいれば、たとえ7〜8cmのブーツであろうと、全然疲れない。そういう意味でも、靴選びというのは本当に大切だと思う。
靴に関する曲を探せば、案外多く見つかる。「The Low Spark Of High-Heeled Boys」なんていう名曲もある。Trafficのオリジナルはもちろん、Rickie Lee Jonesヴァージョンも素晴らしい。何十年も遅れて、私が彼女に夢中になるきっかけとなった曲でもある。でも、あえて選んだのは、珍しく童謡。最初聴いた時は、何て怖い曲なんだろう!と思ったけれど、よく考えると、「異人さんに連れられて」外国に行けたら楽しそう!・・・なんて思うようになった(拉致や誘拐のことなんて考えもしなかった)。幼稚園の頃だ。でも、当時、赤い色は好きではなく、一足も持っていなかった。何かにとり憑かれたかのように赤が好きになったのは、高校生になってからだ。同じタイトルで、Andersenの童話もあった。こちらは怖い。一度履いたら、死ぬまで踊り続けなければならない。それを止めるためには、両足を切断するしかないという。
Andersenつながりで、Eric Andersenのアルバムがまもなく出るようだ。60年代に吹き込まれたカヴァー曲が中心。Fred Neilの「The Other Side Of This Life」も聴ける。