When The Earth Moves Again/Jefferson Airplane

恐怖の1日だった。午後、急に雷が鳴って大雨が降り始めた。夕方には、一時うっすらと陽が射したので、その合い間に食料品の買出しに行った。帰り道、晴れ間が見えているのに、また雷鳴が聞こえてきたので、イヤな予感がして自転車のペダルを速めた。案の定、家に着く頃、またどしゃぶり。今回は、ギリギリのセーフだった。
夕食後、仕事を再開する前に、軽くシャワーでも浴びようと思ったとたん、いきなり強い揺れが始まり、脱ぎかけていた洋服を急いで着た。かなり大きい。しかも、揺れ時間も長い。こんな時、1人だととても不安になるけれど、そばに居てくれたらいいなと思っていた人から、電話があった。こちらからかけようかと思っていたのに、それより先にかけてくれてうれしかった。おかげで、ずいぶん落ち着いた。それからまもなく、もう1本電話があった。そんなつもりはなかったのに、結果的に私が冷たい仕打ちをすることになった人から。まだ私のことを心配してくれていたようだ。その気持ちはうれしいし、ありがたいとは思うけれど、それ以上どうにもならない。
数時間仕事をして、ようやくネット接続した頃、今度は、先ほどよりもっと大きく揺れ始めた。時間もずっと長く感じる。1日に2度も大揺れするなんて初めてだ。特に、この長さが妙に不気味だ。これまで体験した地震の中で、明らかにワースト3に入る。1位は当然、阪神大震災。あの時は、明け方まで仕事していて、やっと眠りについたと思ったら、船が大きく揺れている夢を見て眼が覚めた。それが、実は地震だった。2位は、大学卒業後、まだ東京に居て、渡米の準備をしている最中だった。タンスの上のものが落ちてくる経験は、これが初めてだった。当時から、東海大地震が噂されていたため、私は薄情にも「せめて飛行機に乗るまでは、2度と揺れないで!」と祈ったものだった。そして3位が今日の2度目の揺れ。番外編として、シスコに居る時に1度、相当大きい地震を体験した。ニュースにもなったサンフランシスコ大地震とは違うけれど、何の心構えもしていなかったので、とても怖かった。知り合いのアメリカ人の小学生の男の子は、生まれて初めての地震体験だったようで、真っ青になっていた。
今日のタイトル・ソングを思いついたのは、1度目の揺れの時。でも「again」が入っているので縁起でもないかと思ったら、案の定そうなってしまった。でも、こんなの、もう2度とごめんだ。