I Feel The Earth Move/Carloe King

昨夜、夜更かししてようやく寝ようとしたら、また少し揺れた。そろそろ終わりにしてほしい。でも、今日のお昼のニュースを見たら、台風の被害情報ばかりで、地震の話題なんてひと言も触れられていない。気になって、ネットで調べたら震度2だった。その程度の揺れだと、瞬間的にテロップで報道されて、それでおしまいなのだろう。それに比べると、台風の被害は予想以上にひどかったようだ。船が何隻も座礁し、死者や行方不明者も多く出ている。昨日、私が自転車に乗っていて、横風にさらわれそうになったと書いたけれど、そんなものは生易しいということがわかった。比較的近い神戸のニュース映像では、歩行者が何人も吹き飛ばされそうになっていた。持っているバッグが、手から振り落とされて、そのまま彼方へ飛んでいくシーンも紹介されていた。同じ神戸では、冠水した地域もあり、膝まで水に浸かっている歩行者に向かって、記者が「大丈夫ですかぁ?」というマヌケな質問をして、「大丈夫じゃないですっ!」と切り返される場面もあった。
ロシアのベスランで起きた大規模人質事件の続報も次々と入り、現場となった体育館内の当時の衝撃映像も紹介された。思っていたよりずっと狭い所に、あれだけの人数が閉じ込められていたなんて、想像しただけで怖くなる(私は、閉所恐怖症)し、多くの犠牲者のことを考えると、何とコメントしたらよいかわからなくなる。政府側の姿勢にも問題があったはずだし、こういう民族問題は根が深すぎて、簡単には論じられない。
また、プロ野球のストも大きな話題となっていて、地震の話題は遠のくばかりだ。
なのに、いっこうに治まらない余震のおかげで、いつの間にか私は「人間地震感知機」と化し、ほんの少しの揺れにも敏感に反応する。夜になってからも、微震が何度か起きた。そのたびに、ネット検索すると、確かに震度1〜2程度のものがいくつか発表されている。今のところ、百発百中という精度の感知確率を誇っている。かといって、適切な対策を講じているかといえば、決してそうではなく、結局、自分の住んでいる地域では、そんな致命的な大地震は起こりっこない!という、おめでたすぎる考えが根本に存在しているに違いない。
タイトル・ソングは、おなじみの『Tapestry』に収録。これほどまでに名曲揃いのアルバムも珍しいけれど、最初はほとんど興味がなく、初めて買ったのは99セントの中古盤だった。