Oh! Susannah/Jesse Ed Davis

お墓参りに行ったら、お供えしている百合の花の中で、何かがブンブンと騒いでいた。大きくて胴体が太いので、蛾かなと思ったけれど、どうやら、見たこともない蜂のようだった。追い払うのも怖いので、そのままにしていたら、百合の花ばかり狙って飛び回っていた。
帰宅してTVをつけたら、偶然にも、その蜂の正体がすぐに明らかになった。スズメバチの特集がされていて、画面に映ったその姿は、まさに私が先ほど遭遇したばかりのものだった。スズメバチなんて、山にしかいないと信じきっていたので、市街地で遭遇したことは、本当に驚きだった。無理に追い払わなくてよかった。
ところで、一体どうして、Jesse Ed Davisが今日のタイトル・ソングに?と思われるかもしれないけれど、直接、Jesseには関係がなく、選んだ曲に意味がある。
幼い頃の父との記憶を色々辿っていたら、歌のことにも触れずにはいられなくなった。様々な話を聞かせてくれたのと同様に、様々な歌を歌ってくれ、英語の歌も多かった。一番古い記憶は、「Twinkle Twinkle Little Star」だった。幼稚園で日本語ヴァージョンを覚えて、家に帰って歌っていたら、なぜか得意気(こういうところが大人げない)に英語で歌ってくれた。それで、いつのまにか私も、意味もわからないまま覚えてしまった。「Silent Night」も同じ頃だったと思う。小学生になると、俄然、アメリカ民謡が増えていった。特に、Stephen Fosterの作品が多かったように記憶している。当然のことながら、「Oh! Susannah」も入っていた。でも、真似して歌おうとしても、耳から聞いただけでは、♪I came from Alabama with my banjo on my knee♪という出だしの部分が、いつも字余りになって、なかなか口がついていけなかった。
そういえば、まったく話は変わるけれど、Oh Susannaというステージ名の女性SSWの曲を、どこかで聴いたことを思い出した。本名は、Suzie Ungerleiderとやらで、妙にドイツっぽい。悪くはなかったので、wish listに入れようと思いながら、ずっと忘れていた。ということは、「大好き」というほどでもなかったのだろうか。
ちょっと話は前後するけれど、「Twinkle Twinkle Little Star」といえば、声と歌い方が大好きなVashti Bunyanの、70年に出た唯一のアルバム『Just Another Diamond Day』に、このメロディだけ拝借した曲があったはず。今月、CDが再発されるらしいので手に入れなくては。